18 翔太side ページ18
松「それがさ、見えちゃったんだよね、スマホの通知が!心臓が跳ね上がってさぁ、見ないふりしてたんだけどね…」
今日居酒屋で楓が彼氏と別れた話を聞いて、ドキッとした。あまり良くはないんだろうけど、正直嬉しさが込み上げた。
初めて楓と話したのは、初めて自分が新人を研修する側になった時だった。ふっかとAと話しているところに、楓がやってきた。
ふっかとAは昔からの仲だから、ふっかと仲良くしていた俺は、必然的にAとも話すようになった。
Aと同じ部署に他にも同期がいることは知っていたけど、話す機会はなかったし、何なら顔もよくわかっていなかった。
それから俺らは4人で過ごすことが多くなって
気づいたら自然と楓に惹かれていた。
クールそうに見えるのに、意外とよく喋る。
ほっそいくせにめっちゃ食うし、適当そうに見えて芯がある。そして何より笑った顔がすげぇ可愛い。
でも、好きだって気づいた時にはもう遅くて、その頃すでに楓には彼氏がいた。
そいつの話をする時の楓はすげぇ幸せそうだったから、この思いはうちに秘めたままにしておこうと思ってた。
なのに、そう思ってたのに、今日楓が浮気されたことを知った。
だったら、俺ももう遠慮しなくていいよな。
275人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:カ | 作成日時:2023年2月18日 1時