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終電に揺られてウトウトしていると、右肩に重みを感じた。
やっぱりまつ毛長いのねえ。羨ましい限りだわ。
と思って見ていると、突然窓をバチバチ叩く音が。
うわ、この時間から雨か、、
確かにお姉さん午後から雨とは言ってたけどさぁ、
もう少し待ってくれたら家だったのに。
私晴れ女代表なのに。さては、こいつ雨男か…？
まあ、折り畳み持ってきておいてよかった。
駅に着いたことを知らせるアナウンスが流れる。
貴「辰哉、起きて、着いた」
深「んぁ？やべ、寝てた？ごめん肩借りちゃってたわぁ」
貴「うん、降りるよ」
深「え、うわ、雨じゃーん」
貴「今日朝、天気予報で言ってたじゃん」
深「今朝結構ギリギリだったからテレビ観てないのよ」
傘なしで帰るにはあまりにも強すぎる雨。
仕方ない、少し遠回りになるけど送ってやるか。
貴「しょうがないな、狭いけど一緒に入れてあげるよ」
カバンからサッと折り畳み傘を取り出す。
深「え、まじ、でも遠回りじゃない？」
貴「まあ、私優しさの塊だからさ」
「いいよ、どうせ5分くらいしか変わんないし」
深「まじかぁ、じゃあお言葉に甘えるわ」
貴「ん、ほら行こ」
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作者名：カ | 作成日時：2023年2月18日 1時
