＊彼のジャージ４ ページ27
吉良｢そんなに怒るなよ、悪かったって。｣
恥ずかしさからか、ヒロトさんにこんな顔向けが出来ず、背を向けている。
もう…っ恥ずかしすぎるよ…寝ている間にヒロトさんからあんなキスされるなんて…こんな事って…。
吉良｢…ごめん、A。｣
背後から彼が近づく音が聞こえ、振り返ろうとしたらぎゅっと腕を回され身動きが取れなくなる。
吉良｢A。｣
｢はい…？｣
彼は突然、耳元に顔を近づけ私に問いかける。
吉良｢俺も…Aが大好きだ。｣
｢……ぇ？｣
何を言われるのかと思いきや…彼の口から出た言葉は、大好き…だった。
｢えっ…ちょ、ちょっと待って下さい！何で急に…しかも俺もって、どういう事なんですか…？｣
一番引っかかる疑問を彼に問いかける。
吉良｢さぁ？何でだろうな？｣
あからさま、何かを知っているような口ぶりで話を逸らそうとしている。
私…寝ている間に、何かしてしまったのかな…と徐々に不安が募ってくる。
吉良｢お前は何も気にしなくて良い。…ただ、今度からは寝る時気をつけろよ。思春期真っ最中の男は相当危険だから、うっかりしちまうと…。｣
続きを聞こうと耳を傾けた瞬間、突如キスをされ少しすると彼は口を離した。
吉良｢こんな風に…喰われちまうぜ？｣
妖しく口角を上げながら、私をベッドに座らせる。
彼はドアの方へ歩き出し、背を向けたままその場で立ち止まる。
吉良｢無理なことさせちまって悪かったな。ジャージは着たまま寝ていいから。しっかり体を休めよ、じゃあな。｣
背を向けながら、ひらひらと手を振り部屋から去っていった。
｢もう…っ意地悪…！｣
あれだけキスしたのに、何で帰り際にもまた…。
静まりかけてた熱が再び沸騰してしまう。
なんで…なんでヒロトさんは、そんなにキスを…。
ただ一人、悶々と独り言を繰り返し、枕にしがみつく。
心臓の音が激しく揺れ動き、鼓動が止まらずただひたすらドキドキしている。
寝ている時、何故か突然頭がぼんやりして、夢でも見ている…と思って薄ら目を開けたら、ヒロトさんが映り、口元に何か違和感がありよく見てみると、不自然な透明の糸が…繋がれていた。
あの時の唇の感触が、まだ残っている。
先程の光景を思い出すだけで、頭がパンクしてしまいそうになるくらい恥ずかしさを覚える。
あんな強引なキスをされて、頭がはち切れそうなくらい恥ずかしい…はずなのに。
またヒロトさんにキスをされたいと思う私は…頭可笑しいのだろうか…。
続く (更新停止中)
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アニオタ - 初めまして、作品読ませて頂いてます。ヒロト凄い夢主ちゃんにベタ惚れですね。読んでて微笑ましいし和みます。これからもヒロトが変わらず夢主ちゃんに愛情を注いでいく様子を温かい目で見守らせてください。これからも更新頑張ってください。続きを楽しみにしてます。 (2020年8月30日 11時) (
レス) id: 4bb6e8f6df (このIDを非表示/違反報告)
ふわもこ(プロフ) - 星もなかさん» 返信遅くなって申し訳ございません…わざわざコメントして下さってありがとうございます！体調管理に気をつけて頑張っていきたいと思います(^^♪ (2020年8月28日 13時) (レス) id: 792f1a5f44 (このIDを非表示/違反報告)
陽菜 - おい…………………………………これ完全に忘れてるだろ（笑） (2020年8月28日 8時) (レス) id: 0dcd5b296d (このIDを非表示/違反報告)
星もなか(プロフ) - 初めまして、ヒロトかっこよすぎませんか？！もう惚れました！これからもお身体に気をつけて頑張ってください！応援しています！ (2020年8月19日 22時) (レス) id: 70c50fe7f0 (このIDを非表示/違反報告)
ふわもこ(プロフ) - となりの青華さん» コメントありがとうございます！とても励みになります…！今後も楽しい小説が作れるように頑張ります(^^♪ (2020年7月12日 2時) (レス) id: 792f1a5f44 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ふわもこ | 作成日時：2019年11月11日 23時
