＊癒えないトラウマ５ ページ20
大谷｢Aちゃん、本当に大丈夫？｣
御門｢もう今日は休んだ方が…。｣
｢ほんとに大丈夫なので安心して下さい…！｣
二人の言う通り、全く大丈夫ではない。ヒロトさんのコップのことで全く作業に身に入らない。
しかしマネージャーの仕事を最後までやるという義務があるため、極力顔には出さないように頑張っている。
そんなに…顔色悪いのだろうか…？
そこにある鏡を見てみても、普段とはさほど変わらないような気もする…。
｢そのオムライスお持ちしましょうか…？｣
大谷｢あっ！持っていくの忘れてた！これアツヤくんのところに持っていってくれる？｣
｢アツヤさんですね、分かりました…！｣
オムライスが乗ったお皿を持ち、アツヤさんの所へ持っていく。同じテーブルにはヒロトさんも同席していた。
｢アツヤさん、オムライスをお持ちしました…！｣
アツヤ｢おっ、さんきゅー！｣
アツヤさんの前にオムライスを置き、その場から離れようとした時、何か強い力で引っ張られる。
吉良｢…お前、なんかあったのか？｣
｢え？｣
彼に手首を掴まれ、必然的に彼と目が合う。
吉良｢ずっと顔色悪いし、全然目合わねぇけど…具合でも悪ぃのか？｣
眉をひそめ、本当に心配してくれる彼に、私はヒロトさんの手から振りほどいた。
｢ほ、ほんとに何もないので大丈夫です！…失礼します…！｣
軽く頭をさげ、その場から離れる。
しまった……ヒロトさんに疑われるような仕草をしてしまったかもしれない…。
ヒロトさんは勘のいい方だから、もしかしたらもう何かしらの違和感に気づいてしまったたかも…。
あぁ……どうしよう…。
▼
大谷｢Aちゃん、今日もお疲れ様！ゆっくり休んでね！｣
御門｢何かあったらいつでも言ってくださいね。｣
｢ありがとうございます…お疲れ様です…！｣
今日の仕事が終わり、明日に備えて寝る準備をし始める。
…今日は本当に、体が重い…。
朝から悪夢ような夢を見てしまったし、最悪なことにヒロトさんの大事なコップを割ってしまったし…これから先、どうしよう…。
ベッドの下に入れ込んでいるふろしきを取り出し、中身を除く。
コップは粉々に割れ、小さなナイフのように切れ味が鋭い。
もう元には戻れないという事実に、重々しくため息を零す。
窓を見ると、ほんのり輝く三日月が昇っている。
ちょっと…夜の風に当たってこよう…。
自分のドアノブを回し、長い廊下に進み大きなドアを開ける。
今日は、風が強いな……。
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アニオタ - 初めまして、作品読ませて頂いてます。ヒロト凄い夢主ちゃんにベタ惚れですね。読んでて微笑ましいし和みます。これからもヒロトが変わらず夢主ちゃんに愛情を注いでいく様子を温かい目で見守らせてください。これからも更新頑張ってください。続きを楽しみにしてます。 (2020年8月30日 11時) (
レス) id: 4bb6e8f6df (このIDを非表示/違反報告)
ふわもこ(プロフ) - 星もなかさん» 返信遅くなって申し訳ございません…わざわざコメントして下さってありがとうございます！体調管理に気をつけて頑張っていきたいと思います(^^♪ (2020年8月28日 13時) (レス) id: 792f1a5f44 (このIDを非表示/違反報告)
陽菜 - おい…………………………………これ完全に忘れてるだろ（笑） (2020年8月28日 8時) (レス) id: 0dcd5b296d (このIDを非表示/違反報告)
星もなか(プロフ) - 初めまして、ヒロトかっこよすぎませんか？！もう惚れました！これからもお身体に気をつけて頑張ってください！応援しています！ (2020年8月19日 22時) (レス) id: 70c50fe7f0 (このIDを非表示/違反報告)
ふわもこ(プロフ) - となりの青華さん» コメントありがとうございます！とても励みになります…！今後も楽しい小説が作れるように頑張ります(^^♪ (2020年7月12日 2時) (レス) id: 792f1a5f44 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ふわもこ | 作成日時：2019年11月11日 23時
