深愛９ ページ9
｢…あの、そこどいて下さい。｣
吉良｢部屋に入れてくれるまで動かねぇよ。｣
もうなんなのこの人…。
意地でも私の部屋に入るつもり？
ほんとに勘弁してほしい…。
吉良｢じゃあ三分、三分経ったらお前の部屋から出る。な？良いだろ？｣
｢……。｣
このまま待っても彼は恐らく撤退するつもりはないだろう。
三分だけなら…うん。
｢…三分だけですよ？｣
吉良｢おう。｣
ドアの鍵を回し、吉良さんは私の後に入った。
洗面用具を片付けてる時、ふと思った。
…もしかして吉良さん、誰にも聞かれたくない悩みとか相談があって私の部屋に尋ねてきたとか？
もしそうなら、私失礼なことしてしまったかも…。
片付け終わり、ベッドに座っている吉良さんに話しかけた。
｢あの、吉良さん…。｣
吉良｢なんだよ。｣
｢その、何か悩みとか相談事とかあったりしますか？｣
吉良｢へ？｣
｢…誰にも聞かれたくない悩みとかあって私の部屋に来たのかなと思いまして、違ったらすみません…。｣
恐る恐る吉良さんの顔を見ると、ポカンとした顔をしていた。
あ、違うっぽい…。
少し間が空いた時、吉良さんが突然は口元抑えながら笑い始めた。
え、どうしたんだろう。
吉良｢そうだ、お前にお願いがあんだよ。｣
｢はい、何でしょうか…？｣
吉良｢ひとまず、こっちに来な。｣
手招きされ、少し彼の所へ近づくと、吉良さんの手がこちらに伸び私の腕を掴んだ。
強く引っ張られ、吉良さんに飛び込むように彼の体にくっついた。
一瞬にして、彼の膝の上に乗っかっていた。
突然のことに、頭の中がパニックになっていると私の腰に吉良さんの手が回された。
回されたことによって、彼との距離はさらに縮まっていた。
目の前には吉良さんの少し開けた白いシャツと金具が見え、彼の体温が伝わってくる。
男の人に抱きしめられているということが分かり、
少しだけ身体が震え始めた。
…やっぱりまだ怖いっていう認識から離れられない。
少し身体を離そうとしたが、吉良さんの手によって阻止された。
…吉良さんは今何を思ってこういう事をしているんだろう？
顔はよく見えず、どういう表情をしているのか分からない。
やっぱりこういうのは慣れてるのかな？
吉良｢なぁ。｣
上から吉良さんの声が聞こえ、返事をした。
すると彼の片方の手が伸び私の顎を添えるように触れ上へ向かされた。
そこで彼と目が合った。
吉良｢お前ってさ、何で下ばっか向いてんだ？｣
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ふわもこ(プロフ) - ゆーみやンさん» コメントありがとうございます！最後までこの小説を読んで下さってありがとうございます！今後も楽しいお話が作れるように頑張ります♪誠に感謝です！(^^♪ (2019年11月12日 7時) (
レス) id: 5db886f9a4 (このIDを非表示/違反報告)
ふわもこ(プロフ) - あかりさん» 返信遅くなって申し訳ございません…！2回もコメント下さってありがとうございます！(^^♪ (2019年11月12日 6時) (レス) id: 5db886f9a4 (このIDを非表示/違反報告)
ゆーみやン(プロフ) - 完結おめでとうございます!!! ヒロトむっちゃかっこよかったです……！ドキドキしました！！ 短編集も楽しみにしています！お疲れ様でした( *´艸｀) (2019年11月10日 22時) (レス) id: cef1a7a657 (このIDを非表示/違反報告)
あかり(プロフ) - ヒロト頑張って (2019年10月16日 7時) (レス) id: 8cd13c0c45 (このIDを非表示/違反報告)
ふわもこ(プロフ) - あかりさん» コメントありがとうございます！素敵なお言葉が貰えてとても嬉しいです…！今後も楽しい小説が作れるように頑張ります(^^♪ (2019年10月15日 21時) (レス) id: 5db886f9a4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ふわもこ | 作成日時：2019年6月25日 19時
