深愛３ ページ3
｢…………え？｣
今、何を言って…。
あまりの発言に思考が止まっていると、クスクスと笑いながら吉良さんは言葉を発した。
吉良｢だから、お前が可愛いって…。｣
吉良さんが手の力が緩んだ瞬間を見逃さなかった私は素早く吉良さんから離れた。
すぐ後ろを向くと、案の定イナズマジャパンのFW吉良ヒロトさんがいた。
確か吉良財閥の息子さん…だったような気がする。
家出したり、よなよな不良たちと絡んでは喧嘩を繰り返しているとか色んな噂があるが本当のところはよく知らない。
そのため、危ない人っていう印象がついてしまい一方的に苦手意識になっていた。
｢……何でそんな笑ってるんですか？｣
吉良｢まぁそう怒んなよ、あー腹痛い。｣
笑い泣きをしてしまったらしく、浮かんだ目元の涙を拭き取っていた。
無愛想なイメージがあったが意外にそうでもないのかな…？
少し息を整えたあと、吉良さんが口を開いた。
吉良｢それよりよ、お前こんな時間に何やってたんだよ。｣
｢ちょっと散歩をしてただけですよ。吉良さんこそどうしてここに…？｣
吉良｢水飲もうとしたらたまたまお前が出て行くのが見えたからこっそりついて行ったんだよ。やっぱお前気づいてなかったんだな。｣
確かに全然分からなかった。
しかもその時ぼんやりしてたから後ろとかほとんど見てなかった。
吉良｢人通りが少ないこの道を一人で行ったら危ねぇだろ？俺だから良かったものの、知らねぇ男に捕まったりしたらどうすんだよ。｣
少し怒ったような口調で私の方に向けていた。
優しいんですね…。
｢…私みたいな人、捕まえようとする男性なんていないですよ。｣
吉良｢……は？お前何言ってんだよ。｣
吉良さんは私の目線を合わせるかのようにしゃがみ、彼の白い手がこちらに近づいてきた。
その時、ドクンッと心臓が大きく動いた。
私の頭の中に昔の記憶が吉良さんと重なった。
【俺に口答えすんじゃねぇよこの役立たずが！！！】
昔の事を思い出し、私は下を向き目を深く閉じた。
すると私の頬にふわっと暖かいものに触れた。
それは吉良さんの手だった。
撫でるように頬を滑らせ私はほんの少しだけ目を開けた。
吉良｢俺はお前が可愛いから心配してんだけどな。｣
｢…っ！？｣
また可愛いって…。
なんでそういう事平然と言えるの？
思いがけない言葉に困惑ばかりする私だった。
｢吉良さん、眼科行ったほうが良いですよ。｣
吉良｢いや俺両目ともＡだから笑。｣
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ふわもこ(プロフ) - ゆーみやンさん» コメントありがとうございます！最後までこの小説を読んで下さってありがとうございます！今後も楽しいお話が作れるように頑張ります♪誠に感謝です！(^^♪ (2019年11月12日 7時) (
レス) id: 5db886f9a4 (このIDを非表示/違反報告)
ふわもこ(プロフ) - あかりさん» 返信遅くなって申し訳ございません…！2回もコメント下さってありがとうございます！(^^♪ (2019年11月12日 6時) (レス) id: 5db886f9a4 (このIDを非表示/違反報告)
ゆーみやン(プロフ) - 完結おめでとうございます!!! ヒロトむっちゃかっこよかったです……！ドキドキしました！！ 短編集も楽しみにしています！お疲れ様でした( *´艸｀) (2019年11月10日 22時) (レス) id: cef1a7a657 (このIDを非表示/違反報告)
あかり(プロフ) - ヒロト頑張って (2019年10月16日 7時) (レス) id: 8cd13c0c45 (このIDを非表示/違反報告)
ふわもこ(プロフ) - あかりさん» コメントありがとうございます！素敵なお言葉が貰えてとても嬉しいです…！今後も楽しい小説が作れるように頑張ります(^^♪ (2019年10月15日 21時) (レス) id: 5db886f9a4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ふわもこ | 作成日時：2019年6月25日 19時
