深愛１９ ページ19
｢…もういい加減戻って下さい。｣
吉良｢まだ良いじゃねぇかよAチャン。｣
こんなやり取りが何回も続いている。
ちなみに吉良さんは私の勉強机の椅子に座っている。
そのため、彼からの視線が気になって仕方ない。
もう、吉良さんのせいで寝れる気がしない。
時間は既にもう夜中を回っているというのに…。
吉良｢…A。｣
突然名前で呼ばれ、ゆっくり彼の方を見た。
すると椅子から立ち上がり、こちらに向かってきた。
…え。な、何するつもり…？
彼は何の迷いもなく私のベッドの上に足を乗せ、忍び寄った。
｢き、吉良さん？何してるんですか…！？ベッドには乗らないで下さ…えっ？｣
私の肩を掴み、少し強引に押し倒された。
ギシ…とベッドの音が鳴り、重りが加わって私の背面がズシリと沈んだ。
横目を見ると彼の手があり、上を見上げれば吉良さんの不敵な笑みが目に映った。
…やっぱり、整った顔立ちしてるな。
癖の強い銀髪に、動物をも怯えるようなつり上がった瞳。
一度目が合うと、離せなくなる彼の瞳に思わず胸が自然と弾んでしまう。
こんなシチュエーションになったらドキドキしない女の子はいないと思う。
吉良｢お前、徐々に顔赤くなってね？｣
薄暗い部屋で、しかも二人しかいないこの空間に、意識する他ない。
心臓の音、彼に聞こえていないかな…？
吉良｢お前、とうとう俺様のかっこ良さに惚れたんだろ？｣
え…惚れたというかなんとういうか…。
かっこいいとは思ったけど、惚れたかどうか聞かれると、分からない。
いくら好きでもない人に押し倒されて、見つめられたら流石に緊張してしまう。
増してはイケメンの人だから、尚更どうして良いか分からないというか…。
一方の彼は楽しそうな笑みで私の目を見続けている。
この人は、もしかして今までこうやって、女の子達の心を掴み、遊んできたのかもしれない。
だから今みたいに大胆な事が出来るのかもしれない。
照れない方が可笑しいよこんなの…。
吉良｢…なぁ。｣
｢…っ！｣
彼の顔を見て、私は目が覚めるように開いた。
そのトーンはいつもの快活な調子は無く、どこか悲しそうな風潮に狭間見える。
どうしてそんな顔をするの…？
この空間に静寂な空気に包まれ、緊張が走る。
私の横に置いてある彼の手が少し触れてしまう。
…やはり、体が震えてしまう。
この震えを収めたい、そう思っても体が言う事を聞かない。
吉良｢お前は…俺の事が怖いか？｣
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ふわもこ(プロフ) - ゆーみやンさん» コメントありがとうございます！最後までこの小説を読んで下さってありがとうございます！今後も楽しいお話が作れるように頑張ります♪誠に感謝です！(^^♪ (2019年11月12日 7時) (
レス) id: 5db886f9a4 (このIDを非表示/違反報告)
ふわもこ(プロフ) - あかりさん» 返信遅くなって申し訳ございません…！2回もコメント下さってありがとうございます！(^^♪ (2019年11月12日 6時) (レス) id: 5db886f9a4 (このIDを非表示/違反報告)
ゆーみやン(プロフ) - 完結おめでとうございます!!! ヒロトむっちゃかっこよかったです……！ドキドキしました！！ 短編集も楽しみにしています！お疲れ様でした( *´艸｀) (2019年11月10日 22時) (レス) id: cef1a7a657 (このIDを非表示/違反報告)
あかり(プロフ) - ヒロト頑張って (2019年10月16日 7時) (レス) id: 8cd13c0c45 (このIDを非表示/違反報告)
ふわもこ(プロフ) - あかりさん» コメントありがとうございます！素敵なお言葉が貰えてとても嬉しいです…！今後も楽しい小説が作れるように頑張ります(^^♪ (2019年10月15日 21時) (レス) id: 5db886f9a4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ふわもこ | 作成日時：2019年6月25日 19時
