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47話 ページ2

ごめんなさい…!

心の中で謝り、目をキュッと瞑ったまま力任せに誰かの足を蹴る。

「いってぇぇ!!」

突然の叫び声にブチャラティの動きが止まった。

今だ…!

ブチャラティの腕をするりと抜け、バッと起き上がる。

「ごめんナランチャ!足当たっちゃった!!」

「なんだよ〜、Aかよぉ。
Aなら良いんだけどよぉ…」

そう言ってまたすぐ寝てしまったナランチャ。

「ブチャラティ…ダメだよ。こういう事は好きな人にしないと。」

ブチャラティの顔は見ずにそう言う。

「A、俺は…」
「あっ!お風呂まだ入ってなかったんだ!
入ってくるね!」

結局ブチャラティと目を合わすことなく、私はお風呂へ向かった。

お風呂場のドアを閉めて一息つく。
まだ少し赤い顔が洗面台の鏡に映る。

ブチャラティのこと…

「好き、なんだろうな、私…」


でも、ブチャラティは私なんて好きじゃない…
さっきはブチャラティもお酒が入っていたし、寝ぼけていたから、あんな事になっちゃったんだよ…

そう思うとなんだか悲しくなってきて、涙が出そうになった。

「やっぱり、恋って辛いんだね…」

鏡に移る自分に向かってそう言ってお風呂に入った。

風呂から戻ると、ブチャラティは寝ていた。
いや、恐らく寝たフリだろう。私もそれに気付かなかったフリをして寝室へ向かった。

私だけベッドを使うのは少し躊躇ったが、家主は私だしな。と1人で解決して眠りについた。

翌朝、目を覚ますとまだ皆眠っていたので、朝食でも作って待ってようと料理を始めた。

人数分の朝食が出来たので、机に並べる

「よし、起こすか…」

意外に皆アッサリ起きてくれたのでそのまま朝食を食べた

「はぁ〜食った食った。美味かったぜ、A」

「それはよかった」

ミスタの言葉に笑って応える。
今日は皆朝から任務があるので用意ができ次第家を出るらしい。

「じゃあ、いってらっしゃい、ありがとね!楽しかった!」

「俺達もだよ。ありがとうA」

笑顔でそう言ったブチャラティ。他の皆も口々にお礼を言ってくれる

良かった…
何も無かった様に接してくれてる。
普通通りに戻れるな。

そう安心して皆を送り出し、私も仕事へ向かった。

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青空 - 凄くドキドキしながら読ませて貰いました!ブチャラティは普段優しい分、ギャップと色気が凄いです。 次回も読ませて頂けたらと思っています! 頑張って下さい。 (2019年4月9日 23時) (レス) id: 5e9748810f (このIDを非表示/違反報告)
花帆 - お疲れ様です…!久しぶりにまた拝読できて、すごい嬉しいです!!(o>ω<o)最新話も面白かったです♪ これからも無理のないペースでの更新楽しみにしておりますねp(^-^)q (2019年2月13日 17時) (レス) id: aa0adc990d (このIDを非表示/違反報告)
千景(プロフ) - ブチャラティがとても好きなのでドキドキしながら読ましてもらっています!笑これからも頑張ってください! (2019年2月9日 0時) (レス) id: b982409f44 (このIDを非表示/違反報告)
ライリー - 6年ぶりに夢小説に手を出しました!!めっちゃおもしろいです!!ブチャラティがもっと好きになりました!続き楽しみにしています (2019年2月8日 22時) (レス) id: 9200a296cd (このIDを非表示/違反報告)
ゆか - 頑張ってください!応援してます! (2019年2月5日 0時) (レス) id: 4b330b87b8 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:真依 | 作成日時:2018年11月14日 12時

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