Milkyway 【SN】 (ページ16)

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そうだ。

俺、大野先生にお守りを命じられたんだった。

「…俺が、大野先生のかわりに、お前を守ってやるよ」

そう言ってふわふわの二宮先生の頭を優しくなでた。

すると、

「ん、しょ…ちゃ…」

こそりとつぶやき、

俺のシャツの裾をきゅ、と小さな手で握った。

どき、どき

どき、どき

え、なんでどきどきするわけよ。

だって、

二宮先生は、

「男、だもん…」

おかしい。

おかしいって。

落ち着け、俺…

「朝になったら、こんなん忘れてるって…」

大丈夫。

俺はちゃんと異性が好きなんだよ。

柔らかい胸が、二の腕が好きなんだよ。

そうだ、そうだ…

無意識にぎゅっ、と瞑った目を、

ゆっくりとあけて二宮先生を見る。

「…」

大丈夫。

もうどきどきしない。

「なんだったんだ、今の…」

さっき、どき、ときたのは間違えなく…

いや待て、今日はたまたま無防備な二宮先生をみて、

すこしくらりとしただけ。

俺は、この小さな恋ごころを消したつもりで、

意識を手放した…