【ツイステ】捻れた世界で恋に微睡む【短編集】

あいの薔薇＿4　リドル視点 ページ33

監督生が他生徒の隣で笑っている姿を見るのは、自分でも恐ろしい程に嫉妬の感情が沸き立つ。

　キミの愛らしい笑顔を、声を、ボク以外に見せないでくれ。

　そして監督生が他の男を寄せ付けないために。その思いはやがて行動に現れるようになった。

　制御しようとしても抑えられない。独占欲の塊が、既にリドルの心を蝕んでいた。


　その結果、女王だけが、リドルだけが触れることのできる、誰も触ろうとしない薔薇を咲かせることになった。

　棘の鋭い薔薇を。

　特別な、執着(あい)の薔薇を。

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