× ダメ ×

×０５× ページ5

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「 おはよ 」


重「 あ 、おはよ 、A … 」


「 何そのびみょーな顔 」





教室に入るや否や 、

シゲがすごい顔で見てきた 。






淳「 喧嘩でもしたんか ？ 」





淳太が図星な質問をしてくる 。






まぁ 、喧嘩言うても

うちが1人で腹立ってるだけやねんけど 。






「 まー、そんな感じやけど…… 何で ？ 」







望「 昨日 、アイツから電話かかってきてさ

今世紀最大のピンチやぁー！ とか

言うとった 」







今世紀最大て 、そんな大げさな 笑






「 今日 、学校くるんかな ？ 」


重「 こーへんのちゃう ？ 」






嘘やん 。


今世紀最大のピンチや …… ！







淳「 うあっは笑


流星 学校こーへんの？言うたら 、

Aが迎えにこーへんかったから行かへん

やってさ 笑 」





望「 迎えにいってあげたら ？ 」






小瀧がそういうなり 、

教室のドアを飛びてて 流星の家に向かった 。





ほんま 、人騒がせな彼氏や 。









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勢いで来たはいいものの 、


どうやって 、言おう 。







王子様みたいに 、『 おまたせ 』的な ？




それとも女の子らしく

『 待ってたんやで … 』とか ？





んーー 、って考えてると 、



家の大きな扉が開いた 。





「 あっ 、 」




中から出てきたのは 、

ちょっと目を赤くさせた流星 。






流「 来んの 、遅い っ 」





少し泣きじゃくりながら 、そういう流星 。





「 流星 、ごめっ… 」





その瞬間 、流星のいいにおいで包み込まれる 。





この状況をシンプルに言うと 、

抱きしめられてる 。






流「 嫌ってのは 、嘘やから … ！

ドキドキすんねん … Aといるだけで 」






耳元から聞こえてくる 、流星の弱々しい声 。






流星の抱きしめる力は弱くなって 、

うちと流星の体の間に 距離ができる 。







流「 でも俺 、もうちょっと頑張る

Aがしてほしいんやったら 、頑張る 」







目を合わせて 、真剣に言ってくれる 流星 。





「 あはは 、ありがと 笑

じゃあ 、学校行こっか ！ 」




流「 うん ！ あ 、ちょっと待って 」






立ち止まると

流星の手が 、うちの手に絡む 。





流星の顔を見ると 、めっちゃ真っ赤 笑






流「 ドキドキする … 」





顔を隠しながら 、

恥ずかしそうに流星がつぶやいた 。





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