これ、ください

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" じゃ 、気をつけて！ Aちゃん っ！ "




それだけ言って 、ブンブン手振ったあと 、




" だ い す き " って

口パクで言ってた 。




重岡って 、つくづく私のこと好きなんやな 。






嬉しいけど 、私 、そんな想われるよーな人ちゃうしな ー …… 。




重岡は一途でなにげ優しくていい人なんやけど




なにより 、私 、好きな人 いるし 。





頭ん中で 、ぐるぐる考え事しながら

マンションの階段を登る 。






自分の部屋の階に来て 、


自分の部屋の扉を見たら 。




『 …… えっ 、 、 』




フード被って 、私の部屋の扉にもたれかかりながら座る 、男の人 。





どうしよう … 、 だれ ？





足震えて 、進めずにいると 、




「 あ っ、 A！ 」




その男の人が 、私の名前呼んでこっちに来る。




だれ だれ だれ だれ だれ だれ だれ だれ
だれ だれ だれ …………………………… っ ！




「 やっほー 、A っ！ 」




目の前に来て 、フードをとって 、顔が見え …





『 あ っ 、 お兄ちゃん ！ 』





不審者やと思ってたんは 、

私のお兄ちゃん 、藤井流星 でした 。



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