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「やっぱ、あの2人距離近すぎだよな」
銀色の短髪にシルバーのアクセサリー、
不良なのにらしくない優しい喋り方。
『……うーん、三ツ谷もそう思う？』
「まあね、2人の距離10cmもないよ？あれ」
A、いいの？
と私の心配をする、三ツ谷隆。
私にもマイキーにも深い関わりがある、
大事な大事な東卍創設メンバーだ。
『言いわけない！……けど、マイキーもマイキーだし』
「あー、まあ……満更でもなさそうだな笑」
神社の石階段で笑いながら話す2人が、
キラキラと眩しい。
マイキーは東卍のメンバーでも
「興味ねぇやつとは話さねえ」
「興味ねぇやつと話す時間があるなら、もっとAと話す」
と言って、"興味のない人"とは
全くお話していなかったのに…………
あのキラキラした雰囲気も、
マイキーの明るい声も、笑顔も、
羨ましく感じる上に、
惨めになった。
『私じゃ、あの子に勝てないよ』
「そう？俺はマイキーに似合うのはAだけだと思うけど」
『……仕方ないんだよ、きっと』
すれ違う人が振り返るようなルックスも、
素直に嫉妬を伝えられるような可愛げも、
私にはもちあわせていなくて。
仕方ないと自分に言い聞かせるように
口に出した時、
三ツ谷は意外なことを言った。
「じゃあ、あのふたりがイチャついてる間は
俺とイチャつけばいいじゃん」
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作者名：じゅん | 作成日時：2021年8月30日 22時
