距離【２】

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いただきます、と二人手を合わす。

彼の口に合えばいいけど、



「これなに？」


『肉じゃが、っていうんです。お肉とジャガイモ』


「へえ。…おー、うま」



彼の好みにあったようで、口に入れて美味しい美味しい言ってくれるmondoさん。

それに安心をして、ホッと胸をなで下ろし、私も肉じゃがを口に運ぶ。


とんかつの時と違い、今日はお味噌汁や白米など、フルコースで日本料理。

彼と食卓に座り、日本料理を食べると、何だか日本に帰ってきたような不思議な気持ちになる。


ふと、mondoさんと一緒に日本で居たらこんな感じなのかな、と想像してしまう。

そんな夢でも無いことを想像してしまうなんて、彼の思わせぶりの数々に、翻弄されているみたいだ。




『mondoさんのせいで、私沼にハマりそうで怖い』


「どういう意味？」


『mondoさん以外考えられなくなっちゃいそう、って事ですよ〜』


「別にそれでいいじゃん」


『嫌ですよ〜』



また深く考えずに返答をしてくる彼に、呆れ気味で返事を返す。


私が仮にmondoさんに想いを寄せたとしよう。

ところがどうだろう、日本と韓国の距離、さすがに遠すぎて遠距離なんて出来るわけが無い。



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