距離【２】

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『ふふ、mondoさん』


「なに」


『私も、貴方の事が大好きです』


「…知ってるよ」


『そういう時は、俺もって言うんですよ』


「もう言わないよ。あ、そうそう、はいこれ」




相変わらず素直じゃない彼が取り出したのは、小さな黒い箱。

見覚えのないそれは、私の忘れ物でもなさそうだし、一体なんだろう。





「本当は空港であげようと思ってたよ、でも空港、Aさん居ないから」


『これ、開けていいんですか？』


「うん」




手渡された小さな箱。

リボンで包まれたその紐を解いて開けると、小さな青く淡い宝石が光る、きっとこれはネックレス。





『え、なんで、これ…』


「前、一緒に明洞行った時、それ買ったよ。 」




一年越しのプレゼント 。

それは思いもよらなかった事と物で 、胸がジーンと熱くなる。

こんな素敵なものをあの日用意してくれていたなんて…。



ところで、韓国でおけるアクセサリーをプレゼントする意味。

彼にプレゼントをするため、色々調べた時にネックレスがあった気がする。


彼はその意味を知ってのこのプレゼントなんだろうか 。

真意は分からないが、きっとそのプレゼントは私にとって宝物の一つになったに違いない。




『ありがとうございます、大事にします』



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