惑星の天使 #1

いくみひろとという男 ページ14

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今日は、日本人のお友達を紹介しようと思う。


珍しく私の部屋に遊びに来て転がって漫画を読んでいるこの人こそ、毒舌で有名ないくみひろとである。





























「何その顔きもーい」


『ひろとくん、そんなこと言うもんじゃない』



















そういえば皆さんお気づきだろうか

私は年上日本人練習生の皆をけいたくん、ひろとくん、とくん付けで呼んでいる。何故かと言うと、





























"日本では〜くんって呼ぶんですよ男の子のこと！"


"ちなみに女の子はちゃん！"




























もう既に脱落してしまったが、初日のスターレベルテストで唯一仲良くなった(当時私は保健スタッフとして現場にいた。)ハルと陸に教えてもらったのだ


私は日本語は少し勉強していたが、呼び方とか細かいことは知らなかったので慣れるため使い始めた。







































「ねえアイスない？」


『医務室の冷凍庫にありますけど』


「食べに行こ」


『もう、こんな時間ですよ？健康に悪いです』









とか何とか言いながらも私も食べたいので立ち上がると、食べるんじゃん、とニヤニヤしてきた。



















『ひろとくんこの宿舎の中で誰と付き合いたい？』


「急に何？」


『人に興味無さそうだから気になった』


「えーうざ」









私の部屋から医務室までの距離は割と遠いので、世間話(？)してあげたのにうざって言われてしまった





























「A」


『はい？』


「だから、A」


『何ですか』


「付き合いたい人！お前が聞いてきたのに何なの」


『…えっ、私も入るんですか選択肢に』


「宿舎の中でしょ？」


『すみません男の子だけのつもりでした』


「何で俺が付き合いたい男選ばなきゃいけないの」









まあ確かに変な質問だったけど…
新たなカップリング見つけれるかもだし



















『私以外で！』


「いや、いねーよ。きめーな」


『えー』





























てかこれ録音しとけばよかった


ひろとくんが私と付き合いたいみたいな素敵な音声が手に入りそうだったのに、私ってば油断してた。



















「今変なこと考えてたよね」


『いえ？ベツニナニモ』


『だっていつもに増して変な顔してたもん』


『1発パンチさせてもらってもよろしいですか？』









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