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｢Aー、A宛に手紙届いてたよ？ほら｣
｢あっそ。てかなんで私の家にいるの？｣
｢え、言ってなかったっけ？こっちの地方でライブがあるから泊めてもらおうと思って。因みにライブは2日間あるから2泊ね｣
あぁ、そういう事か＿＿＿って、
｢……泊まるの！？家に！？｣
｢そうだけど…？｣
そうだけど、じゃない。大嫌いなコイツが私の家に泊まるなんて。
しかも2泊。リハーサルなどで昼間はいないとはいえ、夜はどっちにしろ同じ部屋にいることになるのだ。
�爐修海修海豊甅狄擁造澆豊畧犬�ている私なんて他に行く宛もないし。
今更実家に帰ろうだなんて思わないわけで。
｢最悪……｣
でも、私はこのような時にパッと対処法を考えられないほど馬鹿ではない。
仕方ないから、自室に閉じこもって音楽雑誌の記事でも書いていることにした。今任されている一番大きな仕事なんだから。
｢じゃあその間私は自室にいるから。リビングのものはだいたい勝手に使って、寝室は使ってない空き部屋ね｣
ため息をついて立ち上がり、早速自室に向かおうとした。
コイツといると自分の惨めさを改めて思い知らされるような気がする。
｢待ってA、手紙…｣
手紙を受け取って＿＿いや、奪い取って、私は部屋の扉を乱暴に閉めた。
手紙の内容はだいたい分かっていた。
真冬が差し出した封筒の丁寧な明朝体を、私は見て見ぬふりをした。
｢……こんな惨めな姿で部員になんて会いたくないよ｣
封筒をくしゃっと握り潰す。
�犧�丘第二中学校 同窓会のお知らせ��
という文字が醜く歪んだ。
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作者名：憂 | 作成日時：2018年7月27日 3時
