社長と店長【kgm】

にじさんじ甲子園2023 ページ27

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にじさんじ甲子園2023 3位決定戦
勇者育成高校 VS まめねこ工科高校

それは、8回裏で起こった。



nui「ターニングか…」



「ターニングはヤバい、」と興奮してベンチから立っていた脚を曲げ、頭を抱えながら座る彼女
我らが勇者育成高校の監督、ニュイ・ソシエール監督

今の得点は1対0、勇者育成がリードしている状態
このターニングポイントを守りきらなければ、これから逆転される可能性が高い
文字通りの"試合の分岐点"だ。



『イ・ロハ君に代わりまして、代打 加賀美君』



＿＿激打 加賀美ハヤト
爽やかな容姿からは考えられない程のパワープレイ、正しく代打の権現。


向こう側の監督の「行ってもらいましょ〜！！」と活発な声が此方にも聞こえてくる
同時に頭にある手を顔の前に持ってきて、両手 手の先を合わせる監督

ちら、と此方に視線を動かした



nui「…店長、いける？」



「ｯはい！いけます！！」



少し、予感はしていた。
自意識過剰かもしれないが、彼 加賀美ハヤトに対抗できるのは私だと何処かで思っていた
バッターボックスに入ったとき、勇者育成のベンチを一瞥し、私を見つけた瞬間に彼が不敵な笑みをしたのを監督は見逃さなかった

「任せたのだよ、」とすれ違いざまに聞こえた声
ナリさんの体力は底にある
私が、彼女の意志を継いで立つ。



『ヤン・ナリ君に代わりまして、ピッチャー 紫月君』



nui「Aｯ！！頼んだ！！！！」



被っている帽子の位置をズラし、視界を出来るかぎり広くする
思い出すのは、試合前に初対面だった彼に言われた言葉

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