【文スト】【短編集】文豪×〇〇彼女。２【文豪ストレイドッグス】

ヤンデレ敦×お人好し彼女。（凛子様リク） ページ6

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『……？』

「あ、起きた」


大丈夫？と彼女を心配する敦。大丈夫だよと短く返事を返した。


「もう、吃驚したんだよ！いきなり倒れちゃうんだもん」

『…うん、ごめんね』

「んーん。でも良かった。消えてなくて」


何気なく敦が布団を捲ると、真っ赤なシャツが露になる。敦が自分に付けた傷跡が塞がってない証拠。

そっと手を取る。フッと、敦の目から光が消えた。


「…ねぇ、何で太宰さんと話してたの？駄目って云ったのに」

『…ごめん』

「謝って欲しいんじゃないの。何で？僕の事嫌いになったの？」


手に、握られているのとは違う圧迫感と痛みがした。

虎の爪がギギッと手の甲に食い込んでいる。


「あのね、Aは僕を見ていればいいの。折角此の前やっと芥川を始末出来たのに…。太宰さんもAを誑かすなら始末しなきゃ」

『それはダメ…！』

「何で！！」


バチンと顔を打たれる。じんわりと痛みと鉄の味が広がった。


「全部Aの為なんだよ。分かるよね、Aは優しいもんね」

『…うん。私の為だもんね。有難う敦』


痛む箇所を押さえ乍ら敦に向けて笑う。


「…！うん、うん……」


敦はそっと抱き締める。彼女も抱き締め返す。

二人は異状。

男は女を愛して歪み、

女は男の行動を咎めない。優し過ぎるのだ。

そして男は心の奥深くの何処かで間違ってると思うがその優しさに甘える。

そうして彼等は引き返せない道へ進む。

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＿人人人人人人人＿
＞ 訳が分からない ＜
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