【文スト】【短編集】文豪×〇〇彼女。２【文豪ストレイドッグス】

中也×泣き虫彼女。（二次元オタコミュ障様リク） ページ32

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〜中也side〜

『うっ……ぐ……』

「……」

『……ずっ、ぐす……』

「…やかましい」

『！？』


ある休日の昼。

Aが観たいと騒いでいた映画のDVDを、銀が持っていたので借りて観ていた。

その映画は凄く泣ける恋愛映画と、とても有名な話…らしい。

俺はどちらかと云うと、そんな恋愛話なんて観ないからどうでもいい。

然しAは、そういうのが大好きで小説やドラマを好んで読み観していた。今回の話も例外では無いのだろう。

そして、此奴は非常に涙脆くちょっとの事でボロ泣きする女だ。


『だって、今の場面泣けない！？』

「俺は無理、泣けねえ」

『情がないなあ！だって恋人が目の前で死んじゃうんだよ！？』

「へーへー」


普通なら泣けるんだろうが…。俺には無理だ。


『……ズビッ…………』

「何をそんなに泣く要素が…」

『だって……』

「だって？」

『中也がこんな風に死んじゃったら、どうしようって……』

「…はあ？」


何縁起でもない事を考えてんだ此奴。

そんな事を考えてると、またボロボロと涙を流し始めた。


『中也が、いなくなったら…耐えらんない』

「…アホか」


未だに鼻をすすって泣いているAをグイッと自分の方に引き寄せて抱きしめた。


「俺は、お前を置いて死んだりしねぇよ絶対。俺がお前残して死ぬと思ってんのか？」

『……思ってない、でも』

「思ってないンならいいんだよ」












「絶対泣かせないからな」


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リクエストありがとうございましたー！！

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