【文スト】【短編集】文豪×〇〇彼女。２【文豪ストレイドッグス】

ベタベタ甘え太宰×塩対応彼女。（結城様リク） ページ27

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初夏。とある包帯野郎の部屋。

冷房の効いた部屋で私は小説を読んでいるのだけれど。


「A〜」

『…あっつい』


彼氏である太宰に、背中にベッタリと張り付かれている。


『ねえ、暑い』

「A〜」

『暑い離れて』

「AA」

『耳ある？』

「離れないよ？」

『聞こえてんなら最初から答えてよ』

「ひどぉ〜い」

『…うざ』

「ねえA〜」

『振り出しに戻るな』


この彼氏、抱き着く癖があるのか知らないけど夏は暑いから心底止めてほしい。
嫌ではないけど止めてくれ。


『マジで背中だけ暑い、可笑しい』

「ねー」

『なに』

「好きだよ」

『知ってます』

「……」

『…何よ』

「好き、愛してるよ」

『知ってるっての』

「………」

『……』

「…こっち向いてくれてもいいではないか」

『云ってくれないと向かないから』

「…ちえ、可愛くない」

『可愛くなくて結構』


別に可愛いと思われたくないし。


「こっち向いてA」

『…はいはい』


クルッと太宰の方を向くと腰に抱き着いて来た。

顔を埋めてグリグリとされる。案外ふわふわしている彼の髪が当たる。


『擽ったい』

「…ふふ」

『え、笑い方気持ち悪っ』

「何で！？」

『行動はそれなりに可愛いのに！』

「少し位空気読んでくれていいんだよ！？」

『えー…』


『うーん』と少し悩んだ末に、ポプとその頭に手を置いた。


『よしよし』

「…へ」

『え、こうしてほしかったんでしょ甘えたさん』

「……今私熱出てないかな」

『顔はタコ並に真っ赤ですが』

「うあー、しばらく顔上げらんない…」

『それは困るかな、暑いわ』
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お久しぶりです！更新お待たせしました！

あんまりベタベタ描写ねえな…。

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