睡眠。（石切丸） ページ30
＿＿＿＿＿＿＿＿
何故かは知らない。何となく、気分が落ちていた。
疲れてるのかもしれないけどそんな気配は全く無い。
明石が気まぐれで仕事をするのと同じ位に、気まぐれ並に気分が落ち込んでいるのだ。
「…主？」
『…わあ、石切丸だ』
「う、うん…？石切丸だよ」
声のした方を見ると我等が大太刀石切丸様が縁側でのほほんと座ってた。
「どうしたんだい、こんな所で」
『いや、縁側だから歩くのは普通では…』
「ん？ああ、そうか」
『そうだよ』
「…疲れているのかい？」
『えー、あー。まあ』
「うん、やっぱりそうか。少し暗かったから」
『御神刀って何でも分かるの？』
「何でもって訳では無いけど…。主の事なら大体、ね」
『ひえ、狂気じみてるよ』
「そうかい？ふふ、ほらおいで」
『…？』
「ここ、座って」
ポンポンと、正座を崩して胡座をかいた膝を叩く。
この何気無い仕草が絵になるからとても羨ましい。
断る理由も無いからその膝にポスンと収まった。向かい合わせで。
「…何故こちらを向いて座るんだい？」
『…何となく？』
「そうかい」
特に怒った様子も無く寧ろ納得した石切丸。何に納得したのだか。
呼吸をする様に、そっと抱き締めて背中を一定のリズムで優しく叩いてくれる。
それは今の私には眠気を誘うのに充分過ぎた。
『…ふぁ』
「眠るかい？」
『んー、そうだね。少しだけ』
「いいよ、ゆっくりお休み」
彼の手が頭を撫でてくれたのを最後に、私は瞼を下ろした。
＿＿＿＿＿＿＿
三「石切丸や…おや」
今「三日月！どうしました？」
三「ふむ。今剣よ、何か掛け物を持ってきてくれないか。こう、二人分包める大きさの」
今「…！なるほど〜！わかりました！」
三(後で陸奥守から『かめら』とやらを拝借しよう)
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 62人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
舞美(プロフ) - 専門学校ですか…。何になりたいのかな！応援してます！ (2018年7月17日 21時) (
レス) id: 255c96dc1d (このIDを非表示/違反報告)
ライラック - 石切丸さん最高ですな(真顔)素敵なお話ありがとうございます！癒されました…っ！ (2018年6月8日 21時) (レス) id: 75a1a6830c (このIDを非表示/違反報告)
桜餅さん(プロフ) - きゅうりさん» ああああこれリクじゃないです！笑ちゃんとリクエストのやつは今書いてます〜！もう少しだけ待っててくださいm(_ _)m (2018年3月14日 0時) (レス) id: d7ba8c175c (このIDを非表示/違反報告)
きゅうり - 更新ありがとうございました！！！ (2018年3月13日 23時) (レス) id: 5b6387d6ca (このIDを非表示/違反報告)
桜餅さん(プロフ) - きゅうりさん» わあああ！リクエストありがとうございます〜(；；)ぱっぱカッコいいですよね！！更新までお待ちください！ (2018年3月11日 15時) (レス) id: d7ba8c175c (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：桜餅さん | 作成日時：2017年7月22日 15時
