巡る。（鶴丸国永） ページ29
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普通の休日だった。
目の前で襲ってくる「ナニカ」
振り下ろされる刀
目の前に広がる白
真紅に染まり倒れていく白
それさえなければ普通の休日で、普通の日曜日だった。
『＿＿＿＿え』
鶯「鶴丸！」
燭「鶴さん！！」
「…ｯｶﾊ」
仲間に名前を呼ばれ、自分を庇って真っ赤になっていく彼。
その赤の生暖かい感触が現実だと私に突き付けてくる。
『何、何が……』
「ッハハ、驚いた。真逆、主の言っていた事がこういう事だったなんてな……」
ドサリと眼の前で倒れたその人を私は抱き起こした。
『あ、大丈夫じゃなさそ、う。止血しないと、待って、どうすれば…っ』
軽くパニックになっていると、その人の手がスッと私の頬に触れた。
「聞け、A」
『…え、私の名前……』
「この先、君には困難が降り注ぐ。避けられない物、変えられない物哀しい憎悪と憎みが生まれる事だってある」
『…何、言ってるの』
「でも、忘れないでくれ。君の周りには仲間が居るんだ。君を護ろうと必死だ。そんな奴らを絶対に裏切るなよ…」
『……』
「それと、俺は必ず君の元に帰る。絶対にだ。まあ、その俺には記憶が無い訳だが宜しくしてやってくれ」
『…鶴丸、さん？』
「…！こりゃあ驚いた。真逆、『今の君』に名前を呼ばれるとは……」
『…私、貴方を忘れない。約束する』
「…ああ。忘れてくれるなよ、絶対に君にまた会いに行く」
＿＿＿鶴丸、国永。
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
今「あるじさま！鍛刀が終わりましたよー！！」
『…！』
「…よっ、俺の名前は『鶴丸国永、さん』お、おお？そうだが、如何して俺の名前を…、あ！？」
今「え、あるじさま！？何で泣いてるんですか！？」
『…っ鶴丸、鶴丸…！会いたかった…』
「お、オイオイ待ってくれ！俺は君に会った事あるか？」
『ある、私はあるのよ』
「え、ええ…？」
『おかえり、鶴丸国永』
「…？」
『私の所に来てくれて、ありがとう』
ありがとう
私を
過去の私を
護ってくれて。
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舞美(プロフ) - 専門学校ですか…。何になりたいのかな！応援してます！ (2018年7月17日 21時) (
レス) id: 255c96dc1d (このIDを非表示/違反報告)
ライラック - 石切丸さん最高ですな(真顔)素敵なお話ありがとうございます！癒されました…っ！ (2018年6月8日 21時) (レス) id: 75a1a6830c (このIDを非表示/違反報告)
桜餅さん(プロフ) - きゅうりさん» ああああこれリクじゃないです！笑ちゃんとリクエストのやつは今書いてます〜！もう少しだけ待っててくださいm(_ _)m (2018年3月14日 0時) (レス) id: d7ba8c175c (このIDを非表示/違反報告)
きゅうり - 更新ありがとうございました！！！ (2018年3月13日 23時) (レス) id: 5b6387d6ca (このIDを非表示/違反報告)
桜餅さん(プロフ) - きゅうりさん» わあああ！リクエストありがとうございます〜(；；)ぱっぱカッコいいですよね！！更新までお待ちください！ (2018年3月11日 15時) (レス) id: d7ba8c175c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：桜餅さん | 作成日時：2017年7月22日 15時
