【文スト】【短編集】文豪×〇〇彼女。【文豪ストレイドッグス】

乱歩さん×熱血彼女。(サラノ様リク) ページ6

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『乱歩、仕事しろ！』


探偵社に、乱歩に響く威勢の良い声。

乱歩に仕事を催促しているAは、社内一の熱い人物とされている。

何から何まで全力で熱く取り組む彼女。

…少々莫迦だが。

そんな彼女は乱歩にとって迷惑人物。

何故なら、仕事をしてくれとしつこく云っくる、止めない。


「煩いなぁ、分かってるよ！」

『嘘つけ、やってないじゃん！』

「これからやるよ！」

『小学生の餓鬼！？それでも成人！？』

「声デカい！煩い！」

『乱歩がやらない仕事を私がやってんでしょ、少しはやって！自分でやって初めて成果があって認められるんだよ！』

「仕事をやる事しか脳がない君の為だよ、少しは感謝すれば？」

『何よそれ！いいから仕事しろ！市民様から感謝された時の快感味わえば絶対自分からやりたくなるって！それに自分の何かも、言葉に表せないけど何かが高まる！一石二鳥！！』

「…しつこい！大体なんなの何時も何時も！はっきり云って熱苦しい、面倒くさい！もう話し掛けないでよ、邪魔なんだよ！」


一気に云ってハッとする乱歩。

目の前には何時もの熱さは何処へやら、泣きそうな彼女が居た。

流石に云いすぎた。


「あ、『依頼行ってきます！』…」


バタンと大きな音を立てて閉まる扉。


与「…流石にやりすぎじゃなイかい？」


一部始終を見ていた者を代表して与謝野が乱歩に声を掛ける。


「……」

与「ま、帰ってきたら謝る事だね乱歩さん」

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