双黒×S彼女。(りんご様リク) ページ48
マフィア年少期のお話
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双黒には同い年の上司がいた。
それもかなりの鬼畜っぷりのS女。只今戦闘の練習中。
『はいダメ、重心が右に偏りすぎ。やじろべえ?左から敵来たらどうすんの?』
中「そんなん、お前がカバーして『私居なかったら死ぬよ?分かってる?』…チッ」
太「ククッ、中也怒られてる…w」
『いや太宰、アンタもだよ』
太「え」
『まず治は力無さすぎ。私だったらアンタの腕を片手でへし折れるわ』
太「酷い」
『そう思うならもう少し力付けなよモヤシ』
太「もう何も云えない」
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あの後1時間弱、こっ酷く二人はしごかれた。
中「…ちっ」
太「随分と機嫌悪いね」
中「手前もだろ」
太「おや、そうかい?」
中「眼が笑ってねえ」
太「…わぁお」
中「…今手前が何考えてるか教えてやろうか。ちょいと仕返ししたいだんだろ」
太「フフ、勘のいい中也は嫌いだよ」
そう云い乍らも太宰はニッと口角を上げるのだった。
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『あ、中也』
中「……」
スイッとAを無視して通り過ぎる中也。
当然だが彼女は何が起こったか理解が出来ない。
二人は仕返しとしてAを無視する事にしたのだ。
『え、ちょっと?』
咄嗟に中也の腕を掴んだ。然しその手はパンっと振り払われた。
中「触ンな」
『…え』
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『!治聞いてよ、中也が「何、話し掛けないでくれる?」は?』
太「聞こえなかったの、話し掛けないで」
『何よ二人共、頭のネジ飛んだ?』
太「五月蠅いなぁ、黙っててよ」
『……』
太宰は黙る彼女をそのままにしてその場を去った。
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数日後。
『ねえ中也、治』
中「だーかーら!話し掛けんなっつったろ!?」
太「本当に執拗いよね。何なの?」
『何なのって…』
太「用が無いなら放っといてよ」
『…っ』
「「え」」
突然二人の前でポロポロ泣き出すA。
太「え、え、どうしたの」
中「ちょっと待て泣くな、オイ」
『だっ、て、二人が無視する…』
太「え、そういう事!?まって泣かないでよ」
中「お、オイ悪ぃ。何時もの仕返しだったんだ、泣くとは思ってなかったんだよ」
『ううう…』
中「…あー!泣くなって!」
グイッと腕を引き寄せてバフっと抱きしめる。
太宰も後からギューッと抱きしめる。
太「ごめん…」
もう止めようと誓う双黒だった。
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お待たせしました!!!
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kurumi - 楽しく拝見させて頂いてます(*`・ω・)ゞバレンタインのやつで、福沢さんが自分の事を老いぼれって言ってますけど福沢さん「45歳」だったと思うんですけど? (9月27日 15時) (レス) @page36 id: 36a2ebbf69 (このIDを非表示/違反報告)
桜餅さん(プロフ) - 歌さん» 御指摘ありがとうございます!リクエストはいま停止していす、すみません。 (2020年1月8日 23時) (レス) id: d7ba8c175c (このIDを非表示/違反報告)
歌 - 立原君が立花になっていましたよ (2020年1月8日 23時) (レス) id: b4dff23058 (このIDを非表示/違反報告)
歌 - 甘えん坊の立原君出来ますか? (2020年1月8日 23時) (レス) id: b4dff23058 (このIDを非表示/違反報告)
モフ子 - ↓ただのキチガイですので放っといて下さい (2019年8月1日 21時) (レス) id: 7dc88695a1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:桜餅さん | 作成日時:2017年1月11日 23時