【文スト】【短編集】文豪×〇〇彼女。【文豪ストレイドッグス】

敦×忘愛彼女、解説。 ページ33

次数足らなかった、解説したいのでします←

忘愛症候群を元にしたお話です。

敦君を忘愛にしても良かったんですが題名〇〇彼女ですしこっちの方が切なく書けると錯覚しました((((

忘愛症候群の忘れ方は複数あるそうですが、この彼女さんは１日で敦君を綺麗さっぱり忘れてしまいます。何となく掟上今日子さんと似てるね。

与謝野さんに病名と詳細を聞いた敦君は自分が死ぬか彼女に忘れられたまま過ごすか悩みます。

忘れられたままなら自分も彼女も生存しますがもう二度と愛してもらえない。

自分が死んでしまうと思い出してくれるけど『思い出す=自分の死を肯定する』彼女に重い荷物を背負わせてしまう。

どちらも究極の選択。
ですが敦君にとっては自分が生存してても思い出してくれないなら、彼女が自分を拒絶する世界は死ぬのと変わらない位に辛いものです。

悩んだ末に敦君は『自分が死ぬ』選択をします。

彼女に死を背負わせるのは後ろめたい気持ちがありました。でも、彼女に思い出して欲しかった。

そうすれば死んでも愛されると思った。

そして、短刀を自身を刺してその身を崖へ投げ出しました。

彼女の短刀を持ち出した理由としては、『せめて、こんな形でいいから最期まで一緒に居たい』という願いから。



さて、彼女さんの方ですが異能力は乱歩さんオチの小説『塩対応彼女。』の夢主と同じ【走馬灯】にさせてもらいました。

理由としては彼女を敦君の所へ走らせたかった←

ネックレスを握って敦君の生涯の記憶が見えたのはその時点で敦君が既に死亡していたから。

ネックレスは彼が買って彼女にプレゼントしてくれた彼の遺品なので異能力が発動したのです。

彼女は彼が死んだという事実を否定しながらも肯定して彼の元へ。

崖を見下ろせば何時もの綺麗な白髪は何処へ、赤く染まった彼の姿。

お互いの名前を最後にだけ言わせたのは大切な人への「想い」というものを出したかった…。

彼女視点で敦君が自己紹介する所で名前を伏せたのはその為です。

報われない物語。

ああ、でも。

敦君にとっては一種のメリーバッドエンドなのかもしれません。(カッコつけ)



追記：彼女が敦君を忘れてもなおネックレスを付けていたのは本当に無意識。習慣となっていたのでしょう。敦君の詳しい最期は短刀で心臓を一突きした後に背中から崖下へ落ちました。

…書いてて辛い！！！

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