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2。 ページ30

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「早かったな、流石Aと云った所か…」

『褒めても何も出ないですよ、国木田さん』

太「夕飯位出てくれてもいいのに〜」

『「………」』

太「無視!?」


任務帰り、表通りでそんな他愛のない話を三人でする。(太宰さんは途中の川で拾った)


太「良いじゃないか、どうせもう今日は終わりなんだし!」

「莫迦を云え!俺は貴様らに構ってる暇は無いんだ!」

『え、待って私も含まれてるのですか!?』

「いや、まあ…」

『ひっど!』

「云わせたのはそっちだろう!」

『云ってくれなんて頼んだ覚えないから!莫迦じゃないの!?』

「あ"ぁ!?」

太「まあまあ。…おや、あれは」


太宰さんの視線には長い黒髪の白くて華奢で清楚な女性。


「あ…っと。お前ら、その」

太「あー、そっか。佐々城さんか」

「…まあ、な」


頬を少し赤くさせる国木田さん。

国木田さんの瞳は佐々城信子さんを写していた。

国木田さんの交際相手。国木田さんの想い人。

その瞬間、ドクリと心臓が大きく脈打つ音が聞こえ、尋常じゃない位の吐き気がした。

待って、お願い。

せめて、貴方が去るまでは。


太「国木田君、早く行ってあげたら?あとは私達に任せ給え」


私の事情を知っている太宰さんが国木田さんにそう促した。


「…お前に任せるのは嫌だがそうさせて貰う。Aも任せたぞ」

『…っ(コクリ』


「それじゃあな」と国木田さんが去っていく。

『行かないで』と云えたらどんなに良いか。

国木田さんと佐々城さんの仲睦まじく歩く姿が見えなくなったと同時に路地裏へ駆け込みその場に膝を付く。

ゲホゲホッと口から花を吐き出す。

追い掛けて来た太宰さんは私の背中を擦りながら心配そうに見つめる。


『も、やだ、よ……』

太「………」


___さあ、彼女の物語の最後に咲く花は一体何なのか。

__________________

ただやりたかっただけなんですごめんなさい

何がしたかったの私は。

敦×忘愛彼女。(40,000hit記念)→←国木田×花吐き彼女。(40,000hit記念)



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作品ジャンル:アニメ
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kurumi - 楽しく拝見させて頂いてます(*`・ω・)ゞバレンタインのやつで、福沢さんが自分の事を老いぼれって言ってますけど福沢さん「45歳」だったと思うんですけど? (9月27日 15時) (レス) @page36 id: 36a2ebbf69 (このIDを非表示/違反報告)
桜餅さん(プロフ) - 歌さん» 御指摘ありがとうございます!リクエストはいま停止していす、すみません。 (2020年1月8日 23時) (レス) id: d7ba8c175c (このIDを非表示/違反報告)
- 立原君が立花になっていましたよ (2020年1月8日 23時) (レス) id: b4dff23058 (このIDを非表示/違反報告)
- 甘えん坊の立原君出来ますか? (2020年1月8日 23時) (レス) id: b4dff23058 (このIDを非表示/違反報告)
モフ子 - ↓ただのキチガイですので放っといて下さい (2019年8月1日 21時) (レス) id: 7dc88695a1 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:桜餅さん | 作成日時:2017年1月11日 23時

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