検索窓
今日:20 hit、昨日:33 hit、合計:548,662 hit

ドSヤンデル敦×彼女。(桜ノ兎様リク) ページ26

__________

最近、彼が可笑しい。

目の下のクマ、仕事に執着し過ぎている、そしてフラつく足取りと虚ろな目。

明らかに彼の異常を示していた。

この間なんて大好物のお茶漬けを食べなかった。

これには国木田さんや鏡花ちゃんもビックリしてた。

他人の幸せを否定するようになった。

前はそんな事しなかったのに。

そして極めつけは。


「Aちゃんみっけ!」

『あ、敦君…ひゃわっ!?』


後ろから抱き締められて擽ったい様でそうでない所をツツーッと撫でられる。

危ね、書類落としたら国木田さんの雷が落ちる。


『あつ、し君…?』

「んー?あ、大丈夫だよ擽ったい所は撫でないから」


ニッコリと笑う彼。そう来たか…。

そう、何か知りませんがとてもSです。私にだけ。


「ね、他も触って欲しい?だったらボクの事『敦様』って呼ぶよね?ね?」


……そんな事云ってないぞ!


『ちょっと待て敦君、熱でもあるの?最近可笑しいよ?』

「…そう?そんな事無いと思うけど」

『いや可笑しい____?』


左手で書類を持ち、右手で敦君の腕を解こうとした。

その時、敦君の腕に無数の引っ掻き傷があった。

傷は浅いけどこれって。


『虎…?』

「…?」

『敦君、如何したのこれ…!』

「……!」


異能が無意識に発動してとか?

いや、でも敦君はもう充分に異能を制御出来てるハズ。

じゃあコレは___?


『ねぇ敦君、如何したのコレ___っ!?』


突然、強い力で肩を壁に押し付けられた。

書類の束がバサリと落ちる。

一瞬の出来事に困惑していると首に圧迫感がやって来た。


『…ぁつ、しく……?』


返事は無い。ただ口元が小さく動いているだけだった。

よく見ると「死ね」や「如何して君ばっかり」等の言葉が紡がれていた。

呟きが増えるごとに首への力が強くなる。

拙い、息が出来ない…!


『っ…』

国「敦ー!ちょっといいかー!」


事務所の方で国木田さんの声がする。

我に返ったのか、敦君はパッと手を離してくれた。

ゲホゲホッとその場に膝を付き咳き込む。

敦君は私を虚ろで冷たい目で見下した後、国木田さんに返事を返して去ろうとした。


『敦君…?』


震える声で彼の名前を呼ぶ。

彼はゆっくりと振り返り不気味な笑みを浮かべた。

ああきっと。

彼の精神はとっくに壊れていたんだなと思った瞬間だった。

__________________

引っ掻き傷は虎だったのかそれとも。

ドS?病んでる?え…?

国木田×チート強がり彼女。(桜ノ兎様リク)→←ドS双黒×妹系獣人彼女。(桜ノ兎様リク)



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (274 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
502人がお気に入り
設定タグ:文豪ストレイドッグス , 文スト , 短編集   
作品ジャンル:アニメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

kurumi - 楽しく拝見させて頂いてます(*`・ω・)ゞバレンタインのやつで、福沢さんが自分の事を老いぼれって言ってますけど福沢さん「45歳」だったと思うんですけど? (9月27日 15時) (レス) @page36 id: 36a2ebbf69 (このIDを非表示/違反報告)
桜餅さん(プロフ) - 歌さん» 御指摘ありがとうございます!リクエストはいま停止していす、すみません。 (2020年1月8日 23時) (レス) id: d7ba8c175c (このIDを非表示/違反報告)
- 立原君が立花になっていましたよ (2020年1月8日 23時) (レス) id: b4dff23058 (このIDを非表示/違反報告)
- 甘えん坊の立原君出来ますか? (2020年1月8日 23時) (レス) id: b4dff23058 (このIDを非表示/違反報告)
モフ子 - ↓ただのキチガイですので放っといて下さい (2019年8月1日 21時) (レス) id: 7dc88695a1 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:桜餅さん | 作成日時:2017年1月11日 23時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。