対応。36 ページ41
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〜夢主 side〜
血生臭くて薄暗い部屋。ひんやりとした温度。
ボタボタと流れる感覚がする脇腹。
両手は手錠で拘束されている。
ポートマフィアの拷問室。
『……』
中「よう。気分はどうだ」
『…今すぐにでも出ていきたいわ。何か、色々聞こえるし』
中「あー…」
今私は地面に足が付いている。
足元には誰のか分からない血がこびり付いている。
血も亡き人の貴重な遺品。
寒気がして仕方が無い。
中「おい」
『んー?』
中「お前嘘付いたろ」
『…何の事やら。てかさ、止血位させてよ?かなり血の気無くなってクラクラしてきたんだけど』
中「あの名探偵、真に受けてたぜ?いいのかよ」
『あ、無視…。別に良いわよ。ああ、質問に答えないとね。…だって、そうすれば助けに来ないから傷つかなくて済むじゃない』
中「……」
『彼の人は、乱歩は優しい世界に守られてなくちゃなの。私の【前】なんて知らなくて良かったのに…』
中「だからってアレは酷くねぇか?流石に敵だが可哀想だったぞ。お前、嫌われたら如何するんだよ」
『嫌われても大丈夫な様に冷たくしてきた』
中「お前らカレカノだろ」
『うっわ、中也の口からカレカノ単語が出るとか明日地球滅亡?』
中「お前の命滅亡させたろか?」
『ふふっ…。…あんな事しててもね、【好き】って云ってくれる事に満足してた。これで私も好きとか愛してるとかを云ってベタベタしてたとしよう。そしたら。…別れるその時が辛くなるから。だったら、敢えて冷たくして辛くならないようにさ』
中「…変わったな」
『そう?変わらないよ』
中「いや、昔のお前はあの坂口とか云う眼鏡にベッタr『ああそうだ。嘘を付いた理由はね、必ず助けに来ると分かってたから』___あ?」
『もう来るよ』
カツン、カツンとブーツの音が響く。
「こ、こんにちは…?えと、助けに来ました…って何か居る!?」
其処には、ポートマフィアの衣装に身を包んだ中島敦が居た。
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加奈 - キツイ。 (2020年6月11日 14時) (レス) id: b3d6820988 (このIDを非表示/違反報告)
加奈 - 可愛いな乱歩さん。 (2020年6月11日 14時) (レス) id: b3d6820988 (このIDを非表示/違反報告)
桜餅さん(プロフ) - 夜神さん» ありがとうございます!乱歩さんヒロイン説← (2017年1月23日 22時) (レス) id: 75edde69e3 (このIDを非表示/違反報告)
桜餅さん(プロフ) - ルナさん» な、泣いてくれたのですか…。そう言ってもらえて凄く泣きそうです(;;)ありがとうございます。 (2017年1月23日 22時) (レス) id: 75edde69e3 (このIDを非表示/違反報告)
桜餅さん(プロフ) - ユナさん» やっぱりツンデレっぽいですよね…!?塩対応が何処に行ったのか(小説成り立たない)ありがとうございます、頑張ります! (2017年1月23日 22時) (レス) id: 75edde69e3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:桜餅さん | 作成日時:2017年1月6日 15時