【文スト】【江戸川乱歩】塩対応彼女。【文豪ストレイドッグス】

対応。２７ ページ31

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『……』

「……」


二人共無言で依頼主との待ち合わせ場所まで向かう。

何これ、電車の乗り方が分からない時より辛い。

…なんだか、Aが知らない人みたい。

また怪物の世界に居るみたいだ。


「…あの、ねぇ『着いたよ、乱歩』あ、うん…」


何か、お高そうなお屋敷。

依頼内容は、行方不明の家主の娘さんを探すらしいのだが…。

＿＿＿＿何かが可笑しい。

Aがインターホンを押す。

…出てこない。

もう一度押す。

やっぱり出てこない。


「留守、なの？」

『そんな事無い筈なんだけど…。場所も時間も合ってるよ』


若しかして、依頼主がすっぽかした？なんてAは云い出す。

いや、それは流石に無いだろう。もしそうだったら人間性を疑う。


「…入ってみようか」

『え、不法侵入…』

「違うから！…何か嫌な予感するし」

『冗談だから、冗談位分かってよ。…にしても奇遇だね、私もだよ』

「…やっぱり？」

『うん、入った方がいいと思う』


満場一致って事で、屋敷に入る事を選択した。



＿＿＿＿＿若し此処で、僕がもっと慎重になって。何となく感づいていたんだからさ。屋敷に入る前に異能力を使ってれば良かったのかな。

違う、依頼を受ける前に使ってれば。

そしたら、そしたら。


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