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裏山に来て、炭治郎と薬草を取っていく。

確かに、いつもよりも量が多い。
運ぶのは楽だが集めるまでが一人だと大変なのだ。


『炭治郎、ありがとうね』

「いや!丁度俺も身体動かしたかったし、俺の方こそありがとう!」

『それは良かった…?何故私が御礼を言われているんだろう』


頼まれていた最後の薬草を取り終え、『そろそろ帰ろう』と山を降りようとする。


「ん…?ちょっと待ってくれ」

『どうしたの?』


私が立ち止まると、炭治郎は私の右手を取った。


「…やっぱり。血の匂いがすると思ったら…。怪我してるじゃないか」

『え?あ、本当だ…。何時やったんだろう』


言われるまで気が付かなかったが、手の甲に何処かで引っ掻いた様な傷が出来ていた。
あまり痛まないので傷は浅いのだろうが結構血が流れている。

「これを使ってくれ」と、炭治郎が手拭いを出してくれる。


「ほら、手出して」

『自分でやるよ』

「駄目だ、ほら!」


私の制止も聞かず、器用に処置をしてくれる炭治郎。

少し近くなった距離から、暖かい良い香りがした。


「これで良し。帰ったらしのぶさんに診てもらおう」

『うん、ありがとう』

「………」


炭治郎は、私の手を取りっぱなし。


『…どうした?』

「いや、細いなぁと思って」


そう言うと。手をやわやわと握ってきたり、ジーッと見つめてみたり。


『擽ったいんですけど』

「傷が残らないといいんだが」

『話聞いてる?…傷が残るは大袈裟だよ』

「そんな事ない。君は鬼殺隊である前に女の子なんだ。自分を大事にしてくれ」



女の子。


そんな扱い、鬼殺隊に入る前は良くされたが

鬼殺隊に入った後はあまりされた事が無かったので、少し心が踊った。

「帰ろう」と炭治郎が歩き出す。
『そうだね』と返して私も歩き出した。





何処かで鐘の音がした。

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りあむ(プロフ) - 続き待ってます、、、、、、、! (2021年10月12日 20時) (レス) @page37 id: 5dcfb8d8c8 (このIDを非表示/違反報告)
義勇と杏寿郎推し - ド派手に頭突きしたのか煉獄の旦那に!ド派手に凄いな! (2021年4月8日 17時) (レス) id: 4609b567d2 (このIDを非表示/違反報告)
義勇推しさん - どうも!コメントありがとございます!蜜璃ちゃんかわいい!キュンキュンするわ!更新頑張ってください!楽しみにしてます! (2021年2月10日 17時) (レス) id: 11d230a7dd (このIDを非表示/違反報告)
桜餅さん(プロフ) - 義勇推しさんさん» 初めまして〜!読んでくれてありがとうございます。これから炭治郎もっと出す予定なので楽しみに待っていてください…! (2021年2月10日 9時) (レス) id: 6fc48f12f5 (このIDを非表示/違反報告)
義勇推しさん - 初めまして!炭治郎も好きなのでこの小説楽しく読ませてもらってます!これからも頑張ってください! (2021年2月9日 19時) (レス) id: 11d230a7dd (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:桜餅さん | 作成日時:2021年1月4日 0時

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