【鬼滅の刃】報われない女の子の話。【竈門炭治郎】

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カナヲとお茶をした次の日。

アオイさんから『薬草を取ってきてほしい』とお願いされたので蝶屋敷に出向いた。

…昨日のカナヲが言っていた事。あれは本気なんだろう。目で分かってしまった。恋する女の子の瞳。

自分は恋愛をした事が無いのに、何で他人が恋しているのは分かるんだろう。


また、何処かで時計の針の音がした。


『……？』


．．．．．



『ごめんくださーい』


玄関先で声を掛けても返事は返ってこない。いつもならきよ、すみ、なほの誰かしら来てくれるのに。
留守だろうか。

庭先なら誰か居るんじゃないかと思い、足を進める。


『誰か居ませんか〜？』

「あ、はーい！」


庭の奥から出て来たのは花札の様な耳飾りをつけた赤髪の少年。

カナヲの、好きな人。竈門炭治郎。

炭治郎は私の顔を見ると、ニコッと笑って話しかけてきた。

お日様のような笑顔、いつ見ても眩しい。


「A！お疲れ様。どうしたんだ？」

『炭治郎、お疲れ様。アオイさん何処にいるか知ってる？』

「アオイさん？それなら…「嫌ァーー！！！！！」…あ」

『あ〜、成程』

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