【鬼滅の刃】報われない女の子の話。【竈門炭治郎】

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『…え、何て？』

「炎柱、同伴者ハ、オマエデハ無イ。他ダ」

『いやいやいや、先日煉獄さんは私を指名したって…』

「炎柱ト御館様ガ決メタ！異論認メナイ！！」

『つつかないで！分かったから！』


炭治郎からの衝撃の告白から数日。

もじゃもじゃというか、ムカムカというか。

訳の分からない感情が続く中。

以前、杏兄さんから聞いていた合同任務の話が無くなったと鎹烏から告げられた。

これには一緒に報告を聞いていた蜜璃姉さんも吃驚していて、口をぽかんと開けていた。


『どうして…？』

「知ルカ！！」

「…きっと煉獄さんは何かを考えているのよ。気になるなら、今度会ったら聞きましょ？」

『そうね。次会えるのは任務後か…』


『兄さんが帰ってきたら、皆で千寿郎のご飯食べに行こうね』と話す私に「そうね」と姉さんは笑顔で答えた。


「……そう言えば、A」

『はい』

「耳、開けてもらったのね？」

『え、あっ…。はい』

「ふふ、とっても良く似合ってるわ。ピンバッジも素敵よ」

『ありがとうございます。……このピンバッジね、兄さんに守られてる見たいで凄く安心するの。何でだろね』

「…きっと、本当に煉獄さんがAを守ってくれてるのよ」

『そうかな』

「うん」

『……へへ。付けてる所見せたいなあ』

「それも帰ってきたら、ね？」

『はい！』


早く帰ってこないかなって。

いつもならこんな事思わないのに。









だって









ちゃんと帰ってくると思っていたから。

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