【鬼滅の刃】報われない女の子の話。【竈門炭治郎】

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煉獄さんと一緒にAへの贈物を選び終えて店を出る。


「ありがとうございます、煉獄さん」

「いや、俺の方こそ！礼を言うぞ甘露寺」

「喜んでくれるといいなぁ」

「きっとAは、甘露寺から貰う物は何でも喜ぶと思うぞ！」

「フフッ、煉獄さんのも喜んでくれますよ！」


パタパタと小走りでAの所に戻る。

私達の姿が見えると、Aは控えめに手を振ってくれた。


「只今、A」

『お帰りなさい。…何だか嬉しそう。良い事ありました？』

「へ？…ふふ、そうね。とっても良い事」


「はい」と先程包んでもらった贈物をAに渡す。


『え』

「Aに似合いそうと思って買ってきちゃった」

「俺からもあるぞ！受け取れ！」

『え！？』


煉獄さんも「ほら」とAに贈物を渡す。


『二人共、御気持ちだけで充分です！頂けません！』

「そんな事言わないで！さっきの御礼！」

『でも』

「A。これは兄と姉がお前を想って購入したもよだ。貰ってくれないと悲しいぞ」

「そうよ。大好きなAに渡したいと思ったの。貰ってくれると嬉しいな」


Aの手を取り、ニコッと微笑む。


『…では有難く。ありがとうございます』


パァと大輪の花を咲かせた様なAの笑顔。

ほら、とっても良い事が起こったでしょ？
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