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「よいしょっと!」
『蜜璃さーん、こっちは終わりました!』
「こっちも終わったわよ〜!」
久しぶりのAちゃんとの合同任務。
鬼の数が多いと聞いていたので長期戦を覚悟していたが、案外早く終わった。
Aちゃんはね、凄いのよ。
Aちゃんは、私が煉獄さんの継子になった時から煉獄さんのお家にいた子。
私の稽古に、Aちゃんは『私もやる』と一緒に稽古をしたの。
その時の手合わせのお陰で、お互いに癖や得意な術を誰よりも理解し合っている。
そして、私の後にAちゃんも鬼殺隊に入り、合同任務をしている内に、更に動きや呼吸に対しての理解が深まった。
私の動きに合わせて、立ち回りやサポートを沢山してくれる。それにいつも助けられてるの。
強くてカッコイイ、周りの状況もよく見てて判断も素早く、指示も出来る。
『後は隠の人達にお願いしましょうか』
「そうね。お疲れ様」
Aちゃんの方に駆け寄ろうとする。
一緒に餡蜜食べるの楽しみだわあ。
『…あっ!』
「?えっ」
声を上げたAちゃんが、此方に刀を投げる。
すぐに伏せてそれを回避する。
さっき迄私の頭があった所を通過していくAちゃんの日輪刀。
「グァア…」と背後からの呻き声。
「恋の呼吸・壱ノ型 初恋のわななき__ 」
『蜜璃さん!』
パタパタとAちゃんが寄ってくる。
その目は、心配の色と安心の色が浮かんでいた。
誰かが危険な目に会うと凄く心配してくれる。
私が無事なのを確認して、安堵の表情を浮かべる。
『何処かに潜んで居たのかもしれませんね…』
「そうね。…ありがとう!Aちゃん!」
『いえ、相手が蜜璃さんで良かったです』
「どうして?」
『だって、「姉さん」じゃなかったらあの一瞬で避けてくれないもの』
「そ、そうかしら?」
『信用してなきゃ出来ないよアレ。姉さんで良かった。ありがとう』
「……可愛いわ!!」
『何で!?』
「姉さんって〜、ふふふ」
『だからって抱擁は止めてね!?』
鬼の気配がもう無いと分かったのか
『もう〜』って言いながら私の胸に顔を埋めて猫のようにスリスリと甘えてくる。
きっと誰かが見たら「戦場なんだから気を抜くんじゃない」って怒られるんでしょうね。
強くてカッコよくて
周りに気配りも出来て優しい
人一倍心配性で
偶に甘えてくる姿が愛おしい。
私の、大事な妹。
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りあむ(プロフ) - 続き待ってます、、、、、、、! (2021年10月12日 20時) (レス) @page37 id: 5dcfb8d8c8 (このIDを非表示/違反報告)
義勇と杏寿郎推し - ド派手に頭突きしたのか煉獄の旦那に!ド派手に凄いな! (2021年4月8日 17時) (レス) id: 4609b567d2 (このIDを非表示/違反報告)
義勇推しさん - どうも!コメントありがとございます!蜜璃ちゃんかわいい!キュンキュンするわ!更新頑張ってください!楽しみにしてます! (2021年2月10日 17時) (レス) id: 11d230a7dd (このIDを非表示/違反報告)
桜餅さん(プロフ) - 義勇推しさんさん» 初めまして〜!読んでくれてありがとうございます。これから炭治郎もっと出す予定なので楽しみに待っていてください…! (2021年2月10日 9時) (レス) id: 6fc48f12f5 (このIDを非表示/違反報告)
義勇推しさん - 初めまして!炭治郎も好きなのでこの小説楽しく読ませてもらってます!これからも頑張ってください! (2021年2月9日 19時) (レス) id: 11d230a7dd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:桜餅さん | 作成日時:2021年1月4日 0時