第91話 ページ43
ロボロ視点
手当が終わった数分後、ゾムがやっと口を開いた。
「カルガンがな、最後に頼み事をしてきたんよ。」
「……頼み事？」
「……金髪の奴と赤い瞳の二人組を見かけたら、力になってくれって。」
その言葉を聞いて、俺はすぐに理解した。
カルガンの言った二人組は、おそらくカルガンが助けようとしたと言っていた友人だろう。
「なぁロボロ。ロボロはカルガンの頼み、聞くん？」
そう聞いてきたゾムの声は、とても弱々しい声だった。
俺は正直悩んだ。
街に火をつけたカルガンには必ず理由があったはずなのだが、カルガンの事をもう信用出来ない自分が居るのも確かだ。
もう信用出来ない様な人の言い分を聞くべきかと考えたが、俺はカルガンの事を兄のように慕っていた。
その慕う気持ちはまだある。
だからこそ、慕う相手の頼み事は聞くべきだと考えた。
「俺は、カルガンの頼みを聞きたい。ゾムは？」
「……俺も、兄貴みたいに慕ってたから、カルガンの頼み、聞きたいで。」
「意見一致やな。」
俺は立ち上がると、ゾムに手を伸ばした。
「行こうゾム。カルガンが俺らに頼んだ事、叶える為に。」
「……そうやな。」
ゾムは俺の伸ばした手を握り、立ち上がる。
燃え広がっていく街を最後に眺めた後、俺とゾムは月明かりのみで照らさてた森の中を歩いていく。
地図など見たことの無い俺とゾムにとって、人探しはとても大変なもの。
何処に行けば良いのかなどは見当もついてないものの、カルガンの託した願いを叶える為、長年過ごしたスラム街に別れを告げた。
この展開が、今後のストーリーを大きく変えて行くことをまだ誰も知らない。
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闇ちょこ(プロフ) - 続編…全裸待機してますね((ネコ、カワイイ…カワイイ(洗脳済み猫派) (2021年2月13日 9時) (
レス) id: 4dd7927ea0 (このIDを非表示/違反報告)
新月singetu - 続編！！めっちゃ楽しみにしてます！ (2021年2月13日 8時) (レス) id: 040d4cbcc0 (このIDを非表示/違反報告)
ぷる - 続編ですか！楽しみです！ (2021年2月13日 3時) (レス) id: f025ecfe59 (このIDを非表示/違反報告)
恋漢(プロフ) - 初見ですが失礼します！！！いやもう簡潔で申し上げます(^^)........好きです！これからも更新頑張ってください！！めっちゃ応援してます！！ (2021年2月12日 0時) (レス) id: 6604cf1194 (このIDを非表示/違反報告)
らいらい - めっちゃ好きです！更新頑張って下さい！全裸待機してます(笑) (2021年2月11日 15時) (レス) id: f6115359b4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：アオバナ@復元成功 | 作成日時：2021年2月7日 18時
