第76話 ページ28
俺が警戒気味に声を出せば、突然扉が大きく音を立てて乱暴に開かれる。
乱暴に開かれた扉から、複数人の軍服を着た兵隊が部屋になだれ込んでくるように入ってき、俺の姿を確認した途端一斉に襲いかかってくる。
が、俺は普段から化け物じみてる力を持つ脅威を相手にしている男、複数人でも一人一人が弱いような相手に負けるわけが無い。
ロボロに手を出されないように庇いながら、一人一人何も考えずに突撃してくる兵士達をなぎ倒し、持っていたナイフで喉を掻っ切った。
仲間がいるからと慢心しているような兵士が少数いたが、俺がなぎ倒していく様子を見て恐怖したのか、腰を抜かして震えていた。
「……何処の誰か知らんけど、そこで腰抜かしてる奴、俺は優しいからな。はよ出ていったら"俺は"見逃したるで。だからさっさと消えろ。」
少しドスの聞いた声でナイフを相手に向け、睨んで脅せばすぐに相手は逃げるように外へところげ出て行った。
だが俺の言った台詞は、"俺は"見逃すと言っただけで、外で待ち構えている脅威は見逃してくれるとは言っていない。
案の定兵士達が家から出ていき少ししてから、外から微かに人の悲鳴が聞こえた。
俺は嘘は言っていない。あくまで"俺は"見逃すと言ったまでだ。
俺は背中の服を握りしめて震えるロボロの頭を撫でながら落ち着かせる。
その後、開きっぱなしのドアから返り血に染ったゾムが帰ってくる。
「大丈夫やったか？カルガン。ロボロ。」
「平気だ。ロボロも俺も怪我はない。」
「何やったんやアイツら…。いきなり入って来て…。」
「……軍服を着ていたことから、最近増えた他所の国の兵士だろう。狙いはおそらく、俺とゾムだな。」
俺は不安そうな目を向けるロボロをあやしながら、ゾムに視線を送った。
ゾムも何となく自身が狙われいることに気がついていたのか、俺の発言に黙って首を縦に振った。
何故こんな時期に俺とゾムを狙う輩が出てきたのかは検討がつかないが、俺はある仮説が頭の中に思い浮かんでいた。
漫画の番外編では、ロボロとゾムがA国の兵士に襲われ、無理矢理連れて行かれる描写が描かれている。
そしてそれは、二人が18歳の時の出来事だと記載されていた。
15歳の時に俺は二人に助けられ、二人と出会って既に3年が経過している。
(てことはつまり、この兵士達はA国の兵士の可能性が高い。しつこいくらいに俺とゾムを狙っているのは……)
大きなイベントが、始まろうとしているからだろう。
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闇ちょこ(プロフ) - 続編…全裸待機してますね((ネコ、カワイイ…カワイイ(洗脳済み猫派) (2021年2月13日 9時) (
レス) id: 4dd7927ea0 (このIDを非表示/違反報告)
新月singetu - 続編！！めっちゃ楽しみにしてます！ (2021年2月13日 8時) (レス) id: 040d4cbcc0 (このIDを非表示/違反報告)
ぷる - 続編ですか！楽しみです！ (2021年2月13日 3時) (レス) id: f025ecfe59 (このIDを非表示/違反報告)
恋漢(プロフ) - 初見ですが失礼します！！！いやもう簡潔で申し上げます(^^)........好きです！これからも更新頑張ってください！！めっちゃ応援してます！！ (2021年2月12日 0時) (レス) id: 6604cf1194 (このIDを非表示/違反報告)
らいらい - めっちゃ好きです！更新頑張って下さい！全裸待機してます(笑) (2021年2月11日 15時) (レス) id: f6115359b4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：アオバナ@復元成功 | 作成日時：2021年2月7日 18時
