第70話 ページ22
その後、ロボロによって俺は救出され、ゾムはロボロからコテンパンに怒られていた。
朝ごはんはとっくにロボロが一人で作っていた為、俺は手伝うことが出来なかった。
「カルガン、次からコイツと一緒に寝ん方がええで。抱き枕代わりにされるから。」
「身をもって体験したよ……。次からはゾムは部屋に入れねぇ……。」
「なんでや！！ええやろ一緒に寝てもさぁ！！」
「「いや、お断りします。」」
「なんでそこで息が合うんやお前らww」
俺はロボロの作ってくれたキノコ鍋を食べながら、ふぅっと一息ついた。
スラム街では食料は貴重品な為、鍋など食べられるのはたまにしかないとロボロから聞いた。
水も綺麗な山水だけ飲み水にするため、雨が降らない日が続けば自然と飲み水も無くなってしまう。
ロボロは7年、ゾムに至ってはこの街がスラム街になった時からずっと、こんな生活をしていたのだろう。
「……ゾム、キノコやるよ。」
「嫌いなもん押し付けてきたやろ？」
「嫌いではない。嫌いならそもそも手をつけてない。」
俺は怪しい者を見る目で見てくるゾムを知らないフリし、ゾムの器にキノコを大量に入れてやった。
「ちょ、こんなに要らんのやけど！？」
「まぁまぁ食えよ。俺の奢りだ。」
「作ったのは俺なんやけど！！」
「まぁまぁそんな細かいこと気にするな。ほら、ロボロにもやるよ。」
「いらん！！いらん！！」
俺はなんだか二人に沢山食事を食べさせるのが楽しくなり、いらないと拒む二人の器にどんどんキノコを追加していった。
最終的にゾムとロボロはお腹がはち切れそうと言って、その場に倒れ込んだ。
「まだまだやなぁ二人とも、軍人になったらこれの倍位は食べれるようになるで。」
「倍！？ヤバいやろそれは！！」
「……てかアレ？カルガン、その口調…。」
ロボロに指摘され、俺は初めて自分の口調に気がつく。
トントンも似たような喋り方だったからか、気づかないうちにうつってしまったようだ。
「カルガンも俺らと同じ口調になったやん！！」
「……そのようだな。」
「ええやん、似合ってたで。」
「お世辞なら要らんぞ？」
「素直に褒め言葉を受け取れや！！」
ゾムから褒められたが、お世辞にしか聞こえず俺は笑われてしまった。
口調が似てくるとホントの兄弟になったような気がして、俺はフッと笑みを浮かべた。
三人で空っぽになった鍋を囲み、笑いあった。
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闇ちょこ(プロフ) - 続編…全裸待機してますね((ネコ、カワイイ…カワイイ(洗脳済み猫派) (2021年2月13日 9時) (
レス) id: 4dd7927ea0 (このIDを非表示/違反報告)
新月singetu - 続編！！めっちゃ楽しみにしてます！ (2021年2月13日 8時) (レス) id: 040d4cbcc0 (このIDを非表示/違反報告)
ぷる - 続編ですか！楽しみです！ (2021年2月13日 3時) (レス) id: f025ecfe59 (このIDを非表示/違反報告)
恋漢(プロフ) - 初見ですが失礼します！！！いやもう簡潔で申し上げます(^^)........好きです！これからも更新頑張ってください！！めっちゃ応援してます！！ (2021年2月12日 0時) (レス) id: 6604cf1194 (このIDを非表示/違反報告)
らいらい - めっちゃ好きです！更新頑張って下さい！全裸待機してます(笑) (2021年2月11日 15時) (レス) id: f6115359b4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：アオバナ@復元成功 | 作成日時：2021年2月7日 18時
