第51話 ページ3
その後、ロボロは俺に食べさせれる物を取りに行くと言って、部屋から出ていってしまった。
人が居なくなった部屋で、俺は頭の中を整理する。
まず、俺が流れ着いたのはスラム街で、偶然にもゾムに助けてもらったということか。
この時系列のスラム街編は番外編でしか収録されていないため、そこまで詳しくは知らないが、記憶が正しければ大きなイベントはまだ無いはずだ。
一先ず現状は理解出来たが、取り残してしまったグルッぺンとトントンが少し心配だ。
(リュックには必要品は全て入れているし、恐らく国はグルッぺンが死んだ事になっている筈だ。あの二人なら大丈夫だろうが……。)
別れ際、俺を引き止める二人の姿が脳裏に浮かび、その後の安否が気になって仕方がない。
どうにかして体を動かし、二人を探しに行きたいが、霧隠れの森の地図は既にトントンとグルッぺンの元に渡っている。
地図無しで探すのは得策ではない。
(二人が無事である事をここで祈ることしかできないのか……。)
こんなにも無力である自分が悔しく、俺は拳を握る。
囮になる以外に方法があれば、あの二人と共に逃げれたのだろうか。
だが、今の力量では囮にならなければ二人を逃がせれなかった。
後悔はあるが、これでいいと自分に言い聞かせる。
その時、ふと天井から気配を感じた。
ちょうど俺の真上の天井で、恐らく俺と同じ歳の子供の気配だろう。
誰だ？もしかしてスラム街に住んでいるモブ的存在の奴か？
「……そこに居るのは分かってるぞ。姿を…見せてくれ。」
誰も居ない空間で、俺は天井の気配に声を掛ける。
一瞬焦りで揺らいだ気配は、少しした後、俺の寝ている場所の隣へスタッと音を立てて降りてくる。
視界の隅に、緑色のフードが見え、俺は頭を瞬時に向ける。
緑色のフードに身を包み、顔を隠した青年が、そこには立っていた。
「……気づいてたんか、俺が居るのに。」
「まぁな、こう見えても軍人になるために訓練していたんだ。気配の察知は出来る。」
「…………そうなんか。」
緑色のフードを着た青年は、素っ気ない態度で返事を返す。
時系列的に、まだ人が信用出来ない時代の彼なのだろう。
ひとりで勝手に納得していると、不意に質問を投げかけられる。
「なぁ、お前、王族なん？」
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闇ちょこ(プロフ) - 続編…全裸待機してますね((ネコ、カワイイ…カワイイ(洗脳済み猫派) (2021年2月13日 9時) (
レス) id: 4dd7927ea0 (このIDを非表示/違反報告)
新月singetu - 続編！！めっちゃ楽しみにしてます！ (2021年2月13日 8時) (レス) id: 040d4cbcc0 (このIDを非表示/違反報告)
ぷる - 続編ですか！楽しみです！ (2021年2月13日 3時) (レス) id: f025ecfe59 (このIDを非表示/違反報告)
恋漢(プロフ) - 初見ですが失礼します！！！いやもう簡潔で申し上げます(^^)........好きです！これからも更新頑張ってください！！めっちゃ応援してます！！ (2021年2月12日 0時) (レス) id: 6604cf1194 (このIDを非表示/違反報告)
らいらい - めっちゃ好きです！更新頑張って下さい！全裸待機してます(笑) (2021年2月11日 15時) (レス) id: f6115359b4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：アオバナ@復元成功 | 作成日時：2021年2月7日 18時
