第50話 ページ2
フワフワとする意識の中、身体中の痛みで目が覚める。
息苦しく、体は熱い。
ここは何処なのだろうか？
起き上がろうにも体が思うように動かず、顔を動かすのが限界だった。
視界に映る天井は、今にも崩れそうな程にボロボロで、首を動かせる範囲で部屋を見渡せば、埃まみれで電気も無く、家具はそこら中に散乱していた。
一体なぜ自分はここに居るのか、思い出そうにも谷に落ちたところから記憶は途切れていて、記憶を辿ることはできなかった。
痛みで動けず、天井をボケーッと見上げていた時、こちらに近付いてくる足音が聞こえる。
手当てをしてくれた人だろうか？
俺は頭を動かして扉の方を見つめる。
足音は扉の前で止まり、ギィッと鈍い音を立てて開かれる。
扉の向こうに立っていたのは、身長の低い男の子だった。
「あ、目覚ましたんか。良かったわ。」
「…君は、一体……。」
誰なのかを聞こうとしたが、声が上手く出ず、掠れた声が口から零れる。
「あんま喋らん方がええで。汚水された場所まで流されなかったけど、川の水で大分喉がやられてるみたいやから。」
「……君が……俺を助けて……くれたのか？」
「…俺や無くて、ゾムが助けてくれたんや。後で会いに来ると思うから、お礼ならゾムに言ってや。」
ゾム。
彼の口からその名前を聞いた時、俺は驚きを隠せなかった。
ゾムは、軍我の重要な人物の一人で、俺の推しだ。
時系列的にまだスラム街で過ごしているゾムの名前が出てくるという事は……。
「あの……ここは何処ですか……？」
「え？あぁ、ここはスラム街や。国からも親からも見放された奴らが集まる、見放された土地やで。」
スラム街、やはりそうか。
あの谷を流れていた川は、偶然にもスラム街に繋がっていたのだ。
ゾムと共にスラム街で過ごしているのは、目の前の彼。
初めて見た時に気づけなかったのは、スラム街での生活は番外編で描かれていたから、そして彼の特徴である「雑面」は、まだ着けられてないから。
「君、名前は……？」
「ん？あー、名乗ってなかったわ。ロボロって言います。何かあったら呼んでな。」
そう自己紹介したロボロの瞳は、とても綺麗な桃色だった。
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ロボロ
・スラム街に住む青年
・桃色の瞳が特徴
・背は低い(((殴
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闇ちょこ(プロフ) - 続編…全裸待機してますね((ネコ、カワイイ…カワイイ(洗脳済み猫派) (2021年2月13日 9時) (
レス) id: 4dd7927ea0 (このIDを非表示/違反報告)
新月singetu - 続編！！めっちゃ楽しみにしてます！ (2021年2月13日 8時) (レス) id: 040d4cbcc0 (このIDを非表示/違反報告)
ぷる - 続編ですか！楽しみです！ (2021年2月13日 3時) (レス) id: f025ecfe59 (このIDを非表示/違反報告)
恋漢(プロフ) - 初見ですが失礼します！！！いやもう簡潔で申し上げます(^^)........好きです！これからも更新頑張ってください！！めっちゃ応援してます！！ (2021年2月12日 0時) (レス) id: 6604cf1194 (このIDを非表示/違反報告)
らいらい - めっちゃ好きです！更新頑張って下さい！全裸待機してます(笑) (2021年2月11日 15時) (レス) id: f6115359b4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：アオバナ@復元成功 | 作成日時：2021年2月7日 18時
