ありがとう【烏野高校】 (ページ3)

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後４日ページ3

あの４人から避けられる日は今日も続いていた
どんなに頑張っても最低限のことだけ

みんなしてうんとかはいとか二文字の言葉ばかり

『やっぱ、今日もダメか…』

昨日今日で増える溜息
避けられるのは、結構精神的にくるもので今にも泣きそうになる

『泣いちゃダメだ…!
みんな、不器用だからそう接しちゃうんだよね』

その独り言は自分にそう言い聞かせるかのように、強めな声で自分にも相手にも言った

「あ、A」

『東峰先輩どうしたんですか？』

「大晦日って部活のあとも用事とかある？」

見た目によらずオドオドとした喋り方に、私はすぐに東峰先輩と打ち解けたのを今でも覚えている

『ないですねぇ。
私の両親、結婚記念日とか何とかで海外行っちゃってますし暇ではあります』

そう言うと、東峰先輩はパァッと目を輝かせた
初めて見るかも

「じゃ、そのまま予定は開けといてね！」

『あ、はい』

と、返事をすると東峰先輩はじゃーねと去って行った

デートのお誘いかなとか、馬鹿みたいなことを考えたり考えなかったり

『大晦日か…』

そいや、大晦日まであ後６日だっけ
来年になる前までにはどうにかしないとね