3話 ページ4
「はあぁ〜。つっかれたぁ！」
椅子にもたれかかるとモニターに向けられていた視線が飽きれたように私に向けられた。
「また余計な事をしたな。」
「うっさい。ほら、栄養サプリメント。カップ麺だけじゃ栄養偏るんだからちゃんと飲みなよ？」
放り投げたサプリメントを受け取ったそばからズルズルとカップ麺を啜りながら甚八はモニターにまた視線を向けた。
「ねえ、ひとつ聞いてもいい？」
「なんだ、短く簡潔に言え。俺は忙しい。」
「久遠渉、彼は多分次のチームZの対戦相手、チームWと繋がってる。甚八が気づいてないわけないでしょ？恐らく取引を持ちかけて自分がチームZのトップを取ろうとしてるんでしょうけど、
「そんな事を気にする暇があるならその色気のない服装をどうにかしたらどうだ。」
「なっ…マネージャーは動き回るからあえて動きやすいジーパンとパーカーなの！」
「たった一人の
「ふぅん。まあ裏切りもエゴの1つって事ね。」
私はチラッと時計を見て椅子から立ち上がった。
「？…もう行くのか。」
「チームVの凪と夕食の約束があるのでっ。先にシャワー浴びたいし。色気のない服装を何とかしないとだしー。」
嫌味の様に言いながらちらりと甚八を見ると心底どうでも良さそうにモニターを眺めながらズルズルと麺を啜っていた。
「ふぅ〜、さっぱりしたぁ。」
「お、ひめちゃーん！」
「ん？あ、蜂楽くん。潔くんも。練習終わり？」
「ああ。今から風呂。」
「そっか。お疲れ様！風邪ひかないように気をつけてね。」
「ねぇねぇ、姫ちゃんは潔の武器なんだと思う？」
え、だいぶ唐突だな…潔くんの武器…ねぇ。
「ん〜…潔くんって、試合中よく敵も味方も全部の選手の事よく見てるよね。」
「え、うーん…言われてみればそうかも…。」
「私が思うに潔くんの武器が何かっていうのまではまだ分からないけれど、ヒントは潔くんが何を見て何を考えているかって言うところにあるんじゃないかな？」
「なるほど…。」
とりあえずこのくらいでいいかな？全部教えちゃ本当の成長には繋がらないからね。
「ふ〜ん……やっぱ姫ちゃんって面白い。」
「？…あ、私ちょっと用事あるから行くね。」
蜂楽くん何か呟いてたけど何だったんだろ？
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めめ(プロフ) - 楽しく読ませていただいています！誰が喋っているのか吹き出し前に付けていただけるとよりわかりやすくて読みやすいなと感じました。更新楽しみにしています(^^) (2022年11月24日 0時) (
レス) @page16 id: 046701b798 (このIDを非表示/違反報告)
翠恋(プロフ) - ころりんさん» 夢主ちゃんは凪の事は苗字呼びだから名前呼びしてないです。だから凪は誠志郎って呼んでほしいっていう意味で言っています (2022年11月21日 0時) (レス) id: d41fc0cc07 (このIDを非表示/違反報告)
ころりん - 4話の名前について話してるくだり、もう名前で呼んでるのに名前で呼んで欲しいってどういうことですか？ (2022年11月18日 21時) (レス) @page5 id: d13e34f292 (このIDを非表示/違反報告)
機関車トーリマス - 面白いです！最高です！続き待ってます！ (2022年11月8日 5時) (レス) @page14 id: b3f1cd4664 (このIDを非表示/違反報告)
オタなーん - 面白いです！ (2022年10月26日 15時) (レス) @page7 id: e0d32b81e6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：翠恋 | 作成日時：2022年10月2日 23時
