短編2 (ページ5)

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あーあ 😛 ページ5

こちらは妄想強め
そしてとりわけ見る人を選ぶ内容です。

ご注意ください。

😛

私たち夫婦が妊活を始めてから月日が経って、それでも中々子供に恵まれなかった

義両親からの孫の催促や夫からの圧、私に興味の無い両親、それら全てが私の心を疲弊させていた

以前義両親から「この無能女め」と罵られ、夫に相談したが「でも、Aに子供が出来ないのは事実だよね？」と取り合ってもらえなかった

その少し後だった。夫のスマホのロック画面に映し出された、誰かと浮気していることが分かるメッセージ。それも一回だけではなかった。なぜ不倫しているのに無警戒だったのかは分からなかったが、彼は私を下に見ていたのだろう。私が離婚を言い渡せないと分かっていたのかもしれない

なんとか、私なりに頑張ってきたつもりだったが……私は何も頑張れていなかったのだろうか。

子供は好きだ。愛され守られすくすくと育つべきだと考えている。だがどうだろう、今の私は子供を授かるに値する人間ではないのではないか

夫も昔はこうじゃなかった。でも妊活しても子供ができない期間が続いてから、別人のようになってしまった。今じゃ見る影も無いし立派に不倫をしている

私はどうかしてしまっていたのだろう。最愛の人に守ってもらえず浮気され、心に穴がぽっかりと空いてしまった。だから妊活を辞めるという考えが浮かばなかったし、離婚するという選択肢も考えられないくらい悲惨だった

考えることすら放棄して、目先の不幸ばかり見てしまっていた

気づいたらぼーっとしながら街を徘徊していた

すると突然、誰かに腕を引かれ顔を上げる

「Aちゃん、どーしたの」

そこには酷く焦った表情をしている元同級生の五十嵐くんが居た

「どう、したんだろうね。私」

なにも分からなかった。言葉を頑張って話そうにも途切れ途切れになってしまう

「ね、良かったらさ。ゆっくり昔話でも話さない？」

五十嵐くんはなぜ私に優しくしてくれるのだろう

私は何をすればいいか分からず、その場で立ち尽くしてしまった

彼が優しく腕を引く。私は抵抗しなかった