短編2 (ページ12)

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学パロ恋バナ 🦊 ページ12

🦊

学校の授業が終わり放課後になる。先程まで私は女の子の友達とSyouTaの三人で恋バナをしていたのだが、女友達には用事があり名残惜しそうにしながら帰っていった。教室の窓際には私とSyouTaの二人になる

周りにはまだポツポツと人がおり、クラス関係なく色んな人が出入りし賑やかであった

いかんせん盛り上がった時に友達が帰ったので、二人になっても恋バナは続行する運びとなった

「てかAは？好きな人いるの？」

ですよね、こっちに矛先向きますよね。お互い窓枠に手をかけながら外を眺めつつ話を投げ掛けられる。外にいる人たちからさよならの挨拶が聞こえる

私の頭に浮かぶのは、SyouTaとの共通の友人であるGONだった

「いやー、いるんだよね一応」

ここでいないと嘘をつくのは面白くないと思い、ドキドキしながら好きな人の存在がいることを明かす。男子に好きな人がいることを言うのは、SyouTaが初めてだった

「は、マジ？えー誰だれだれ」

彼のテンションが一気に上がっている……

「だ、だれにも言わないでくれる？」

私はSyouTaを友人としてとても信頼していた

「言わない言わない。絶対言わない」

彼がそう言うので、そろりと顔を寄せて小声で伝える

名前を言うとニヤニヤとした表情で肩をバシバシと叩かれる

「マジかよ、え、意外すぎる」
「そうだよね……内緒にしてね」

「おう。てか、二人がくっ付くように協力するわ」
「それ本人にバレないかな？」
「大丈夫大丈夫」

私はとても恥ずかしくなってしまって「そろそろ帰ろう」と恋バナを終了させてから帰りの支度を始める。そのまま駅まで一緒に行ってから、それぞれ帰宅した

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「は？」

放課後になんとなく覗いた教室の窓際に、知ってる二人の後ろ姿があった。その二人はAとSyouTaだった。二人は近めの距離でコソコソと何か内緒話をしては、顔を見合わせて笑っていた

SyouTaがAの肩を叩きながら笑っている

なに、めっちゃいい感じじゃん

どこか痛む胸に気付かないフリをして、一人で下校しながらSyouTaにメッセージを送った

お前ら付き合ったんなら言えよー

いやいや、付き合ってないよというメッセージが彼から送られて来ることを願った