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「ここどこ？」
道が分からずうろうろしていたら迷子になりましたって話()
「えー、もう始まってるかな…」
だんだん不安になってきて、どの道を通ったのかすら忘れてしまった。
「あ、こっち…」
ひとつひとつ確認すれば、歓迎会に遅れてしまう。かといって、闇雲に動いたらもっと遠くに言ってしまう可能性がありよりのありだ。
「あれ？」
後ろからの声に振り向くと、ボンパドールのオレンジ色の髪の毛が揺らぐ、背の高い人がいた。
「どーしたの？君」
「庭の場所がわからなくて…」
「庭はそこだよ？」
「えっ？」
彼が指を指す方を見ると、すぐ後ろに外へ続くすりガラスの扉があった。
「あっ、ありがとうございます！」
「てか、君新入生だよね？」
「え？は、はい」
「俺もなんだ！『ケイト・ダイヤモンド』って名前。けーくんって呼んでいいよ！」
いきなりの自己紹介に、思わず自分も口を開く。
「わ、ぼ、くはA・テナーです」
「Aちゃん？いいね〜！」
この人陽キャだよな絶対(確信)
「僕も新入生なんだ！一緒に行こう！」
笑顔で言う彼に戸惑いを感じながらも、庭へ向かった。
……………………………………………………
「…うまぁ」
「それな！マジカメ映えしまくり〜」
写真は撮るが、あまり食べないケイトくんを横目に、私はジュースを注いでいた。
「でさ〜」
ドンッ
背中からの衝撃に耐えられず、前に体重がかかる。
「Aちゃん！」
ケイトくんに支えられて、何とかジュースをこぼさずに済んだ。
「あ？なんだ、新入生かよ」
「うわ、ちっせぇな〜」
ぶつかってきたのは3年生らしかった。背が高いせいか、さらに圧がかけられているような気がする。
「…気をつけてください」
「え〜？声もちぃせぇなぁ〜」
うはは、と笑う3年生を何だか煽りたい衝動に狩られた。
「背がでかいから態度もでかいんですね」
「は？」
胸ぐらを掴まれる。手が少し震えた。
「お前、舐めてんの？」
「舐めるなんて、汚い」
「っち、ムカつくな」
周りの人の視線が私を刺す。
「貴方が僕達を最初に煽ってきたんでしょう？それなら僕達が煽ってもプラマイゼロになりますし、問題は何も起こりませんよね？」
「なのに、どうして怒っているんですか？」
ふっと笑うと、3年生が顔を赤くした。
「〜お前っ！！」
目をぎゅっと瞑り、覚悟を決めた。
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すいへ(プロフ) - 破壊の伝導者さん» 金髪が特に似てますね() (2021年3月11日 0時) (
レス) id: 9e28aa5906 (このIDを非表示/違反報告)
破壊の伝導者(プロフ) - ルーク君が、ヒロアカの青山君に似てるって思ったのは、吾輩だけか？ (2021年3月5日 13時) (レス) id: f479ce3622 (このIDを非表示/違反報告)
アイス(プロフ) - いえいえー！今回もとってもキュンキュンしました…次回作も楽しみにしてます…！ (2020年12月30日 23時) (レス) id: 2a92e5b9df (このIDを非表示/違反報告)
すいへ(プロフ) - アイスさん» ほんとだあああ！！！！何から何まで…本当にありがとうございますヽ(；▽；)ノ (2020年12月30日 22時) (レス) id: 9e28aa5906 (このIDを非表示/違反報告)
アイス(プロフ) - あ、あと22のエース君のセリフがすみませんじゃなくて、すませんになってます…！！ (2020年12月30日 22時) (レス) id: 2a92e5b9df (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：すいへ | 作成日時：2020年12月30日 19時
