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弐拾壱 ページ21

「あ、しのぶちゃん!蜜璃ちゃん!」

「あら、Aさんじゃないですか」

「Aちゃん!!今日も可愛いわ!!」

「あはは、ありがとうう!!」

蜜璃ちゃんの方が何億倍も何兆倍も可愛いんだけどね!!!!気づいてね!!!!!

「あ、しのぶちゃん」

「はい。どうされましたか?」

「改めて、本当にありがとう。しのぶちゃんが薬を渡してくれなかったら、今頃伝えてなかったかもしれないから」

「いえ、私はちょーっと背中を押しただけです」

「ちょっと所じゃないぐらいなんだけどね!!」

「Aちゃん、不死川くんとはどう?」

「んまぁ、ぼちぼちね?」

「…『あれ』はしたのかしら!!」

「……じゃ、私はここでね!」

「はーい帰らせませんよー」

しのぶちゃんが行く手を阻み、私が動かないように拘束した。

「わかった!!話す!!めっちゃ話すから!!」

「ありがとうございます。じゃあ甘味処で、『じっくりと』聞かせてもらいますね」

「はひぃ……」

しのぶちゃん…蜜璃ちゃん…。

悪い子やでえ!!!!!!


━━━━━━━━━━━━━━━


「ただいまぁ…」

「おォ……って」

実弥が私に駆け寄り、頭を撫でてくれた。

「顔色どうしたァ?熱かァ?」

「いやぁ、しのぶちゃん達に甘味処で色々聞かれてねぇ…」

「あァ……俺も聞かれたから安心しろォ」

やっぱそうですよねーーー!!!!

「付き合ってもう八ヶ月ぐらいなんだけどなぁ」

「進展聞きてェんだろォ」

互いに疲れているというのは共通らしい。

「あ、久々に甘味処行くかァ?」

「え!行く!!」

「さっきも行ったのに精神ぶっ壊れてんなァ」

「実弥とならどこにでもいくから!」

「…行くぞォ」

「あ、てーれーてーるぅー」

「……………」

「…鍵閉めといてねー!!」

「おいィ!!待てやァ!!!」

その後、ちゃーんと捕まりましたとさ。

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作者名:すいへ | 作成日時:2021年8月17日 22時

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