39話 罪人と少女 4 ページ39
ルシファー「……俺は何を……」
ふと、我に返ったルシファー
そこには頭がない魔女 ルジャンドルの姿と
倒れ込むシャーナの姿
ルシファーはシャーナの元へと駆け寄った
ルシファー「シャーナ!!!」
まだ息があるシャーナ
ルシファーは抱き締め抱えた
シャーナ「ルシファー……」
ゆっくりと目を開け小さな声でルシファーの名前を呼ぶシャーナ
ルシファーの心はとても辛かった
シャーナ「倒し……たの……ね」
ルシファー「シャーナ……喋るな……もう……喋るな!」
ルシファーが止めてもシャーナは言う
シャーナは分かっていた
もう自分が助からないことを
だから最後にちゃんとルシファーに伝えておきたかったのだ
シャーナ「ルシファー……わたしは……あなたの事を……愛して……いるわ」
ルシファー「俺もだよ……シャーナ」
シャーナ「貴方に会えて……ほんとに……よか……た……」
ルシファー「そんな事を言うな!
まだ助かる!
医者を……医者を」
シャーナ「ありがと……ルシファー……
またあえたら……必ず……」
ルシファー「シャー……ナ……?」
シャーナはしんだ
ルシファー「う、……あぁ……ああああああぁぁぁぁぁ!!!」
火に包まれた
街の中にひとり傲慢の少年が死にゆく少女を抱えた
泣き叫んでいた
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作者名:ないぞう | 作成日時:2017年5月17日 23時