ごー ページ7
大きな木の影に女の子が2人。
好きなものは？
タイプってある？
たわいもない話でこの場を繋いでいた。
早乙女さんは質問に答えるだけで何も聞いてこない。
誘ってきたの早乙女さんなのにな。
早乙女さんは前にある遊具が揺れているのを眺めていた。
｢……｣
『……』
チラッ
やっぱり横顔も綺麗だな。
｢あのさ｣
早乙女さんが口を開いた。
『な……なんですか？』
早乙女さんは私の目を見つめてすぐ下におろした。
……？
｢佐野さんってさ｣
謎の緊張感。
ドキドキ。
周りの音は聞こえなくなった。
まるでベールがかかっているような。
耳の奥でﾐｰﾝと小さく聞こえる。
｢……佐野さんって脚！綺麗だよね！｣
……え。
予想外の言葉にいっきに現実に引き戻された。
ぁ……あぁ……と驚きで言葉にならなかった。
『え……？』
｢あっあぁ！ごめんね！さっきのはキモかった！気にしないで！｣
脚……脚？と私の脚の方を見る。
……んーん……ん。
『別に……気にしてないですよ』
逆に嬉しかった。
褒められることなんて最近なかったし。
｢えっ！本当に……？じゃあさ……脚触っていいかな？｣
脚を触る……？
まさか早乙女さん……変態。
｢あっ今変態って思ったでしょ！いいじゃんいいじゃん減るもんでもないし｣
心の中を読まれた……だと！？(ふざけましたすみません)
『わっ分かりました……少しくらいなら良いですよ……』
｢やったー！では……おみ足拝見させてもらいます……｣
脚長いねー！と言いながら私の脚を触る。
周りに人は居なかった。
良かった。
こんなとこ見られてたら、だって私たち変態みたいだもん。
……えー。
早乙女さんの手がどんどん脚の付け根の方にいく。
これって止めた方がいいのかな。
でも早乙女さん女の子だし下心とかはないはず。
でも……。
『………ぅぁ』
変な声が出てしまった。
きっと私の顔はブランコの手すりの色みたいに真っ赤かだ。
『……あぁー……えと……はは』
苦笑いしながら早乙女さんの方を見る
早乙女さんはじっと私の方を見て
ニヤリと笑った。
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作者名：メンヘラっ子 | 作成日時：2019年3月6日 22時
