亡命客6 ページ8
*
｢いやぁ、珍しいなぁ。トントンが俺に質問なんて。｣
彼の好きな紅茶を用意し、差し出せば、彼はそう言いながらいつものようにやわらかく笑う。確かに、俺がオスマンに質問なんて滅多にせぇへんからなぁ。
｢グルさんから借りた本で、ちょっとお前らしき人物について書かれてたとこがあってな？｣
｢えっ、俺？んー、わからんなぁ。本に書かれるような覚えないんやけど………………。｣
｢他国に喧嘩売って戦争にまで発展させた外交は何件ありましたっけねぇ？｣
｢いやぁ、ちゃうやん！先に喧嘩売ったのあっちやったし、正しい選択やったと思うで？あれは、しょうがないめうー！｣
本に書いてあったのと同じ語尾。それに、やはり、紅茶を飲む彼はどこか仕草が女性のようだ。
とりあえず、あのページを見せてみるか………………。
｢このページなんやけどな？｣
｢んー？どれどれ見してやー。｣
オスマンに本をて渡せば、彼はさらりと読み進める。そして、読み終えた彼の顔は、安堵したような、ふんわりと花がまうような笑顔になった。
｢そーかぁ、あの子、無事に逃げれたんやなぁ………………。あの子の国と外交ないんは、そういう理由なんやな。｣
｢やっぱ知り合いやったんやな。｣
｢………………ええ子やったで。自国大嫌いな癖に、上司のせいで嫌々国背負って外交して、嫌がらせに耐えながら仕事して、戦争起これば誰より細い腕で銃やナイフ持って前線に向かって……………。そんな姿が、少し可愛そうでな。ついつい食事に誘ってしまったんよ。｣
あれから半年以上経ってたんやなぁ………………。
ボソリとオスマンが言った言葉は、何だか、懐かしんでいるようだ
｢うーん、これ、ちゃんと偽名、というか、ペンネームになっとるんやなぁ。まぁ、本名書いたら祖国に即ばれるもんなぁ。｣
｢確かに、バレたらまずそうやしなぁ。｣
｢っあー！？これ、この国の出版社やんか！マクライアンちゃん、この国いるんとちゃうん？｣
オスマンが出版社を指差し、バシバシと俺の背中を叩く。マクライアンは、多分作者さんの本名やな。というか、オスマン叩きすぎ、痛い痛い痛い。
｢よし、トントン！会いに行こう！｣
オスマンの言葉に俺は何故か心が踊った。
*いきなり何があったんですかね！？
とりあえず、続きを楽しみにされている方、これからもよろしくお願いします！
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れもんあめ(プロフ) - 果奈さん» え...。語彙力めちゃめちゃあるじゃないですか!! (2019年4月14日 17時) (
レス) id: 2dbd7ef2a2 (このIDを非表示/違反報告)
るーか(プロフ) - 果奈さん» はい！完成したら、お知らせします！ (2019年4月14日 11時) (レス) id: 22a10a6505 (このIDを非表示/違反報告)
果奈(プロフ) - れもんあめさん» 語彙力が無いので、そう言っていただけて有難いです。これからもよろしくお願いします！ (2019年4月13日 21時) (レス) id: a4d3edf1aa (このIDを非表示/違反報告)
果奈(プロフ) - るーかさん» 是非ともお願いしたいです！！！楽しみにしてますね！ (2019年4月13日 21時) (レス) id: a4d3edf1aa (このIDを非表示/違反報告)
るーか(プロフ) - あの、夢主ちゃんの絵を描いてもよろしいでしょうか？いきなりですみません (2019年4月11日 1時) (レス) id: 22a10a6505 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：果奈 | 作成日時：2018年1月22日 13時
