最悪の呪詛師の妹は【呪術廻戦】2 (ページ13)

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雨宮side

『でも、あの人のことは嫌いです。大嫌い。……両親を、殺したから。』
ふっと、目を細めるAちゃん。
『………こんな体質が無くて、兄さん(・・・)も、普通の人だったら、

こんなことに、ならなかったのかな』

敬語が抜ける。
雨「……っ…Aちゃ」
『………雨宮先生』
有無を言わさないように、私の言葉を遮る
『嫌な…感じがします』
雨「え？」
ぶるぶると微かに震える彼女。
雨「だ、大丈夫……？Aちゃん…？」
ピリリリリリッ
その時、ポケットの中の電話が鳴った

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虎杖side
虎「おわっ‼︎?」
冥「‼︎」
優「‼︎ どうしました？」
虎「いや、何か耳に」

「聞こえるカ？虎杖悠仁」

耳に付けられた？機械から声が聞こえる
「よく聞ッ」
すぐにそれを取り、手の中でギュウウウウと握り込む
「待て待て待テ‼︎味方だバカ‼︎ 京都校のメカ丸ダ‼︎」
虎「‼︎」
メ「時間がなイ。」
時間？
メ「一度で聞き分けロ。

________五条悟が封印された」

俺は目を見開く
冥「……あの五条悟だよ？何を根拠にそれを信じれば良い？」
メ「悪いが何もない。あえて言わせてもらえバ、俺がココにいることダ。
俺は既に十月十九日、真人という特級呪霊に殺されていル。今の俺は、生前の俺が残した〝保険〟に過ぎなイ。高度な〝保険〟ダ、ら発動条件を〝五条悟封印後〟に限定せざるを得なかっタ。不発のリスクを低減するため、事前にこの傀儡を忍ばせるのも三箇所までとしタ。虎杖悠仁は高専所属の術師の中で最も内通者の可能性が低い。そして冥冥、アンタもこの状態で完全にシロと確認した。」
冥「何故？」
メ「索敵に長けている人間が渋谷で暗躍せずに、明治神宮前に派遣されているからダ。虎杖はそもそも数か月前まで呪術界との繋がりがなかっタ。」
冥「いやいや…。体よく協力を拒むためかもよ？それに、すぐ渋谷に向かおうとした虎杖君を、待機命令が出てたとは言え今の今まで止めていたのは私だ」
メ「では何故、

アンタを始末するための呪詛師が、ここに向かっていル？」
メカ丸の言葉で俺は反射的に来た道を振り返る
そして、気配。

冥「一…、ニ……、二人かな……。虎杖君、コイツらと君がさっき戦った呪霊、どっちが強い？」
バッタの呪霊を思い出す
虎「……多分、さっきのバッタより強い」